晴れ

 

帰ってきました라포엠(LA POEM)のsignatureコンサートが。

 

あじさいLA POEM SYMPHONY : ALIVE in Busan

 

というわけで、今回は釜山からのお届けになります。

 

昨年11月にソウルで行われたSymphony Concertのアンコール公演という位置付けで発表されましたが、今回は1月に新しく発売されたアルバム「Alive」を引き下げての初の公演かつゲストなし、ということで個人的には全く別物であると考えております。

 

今回の会場は、昨年6月に開館したばかりのクラシック音楽専用ホールである「釜山コンサートホール」でした。首都圏以外では初のパイプオルガンが設置されたホールでもあり、クロスオーバーグループとしては라포엠(LA POEM)が初めてここの舞台に立ったという、なんとも光栄なコンサートとなりました!!

 

と言うわけで、早速コンサートを振り返ってまいります。

 

 

もちろん今回もフルオケで準備されたコンサートの1曲目は「カンツォーネメドレー」でした。最早初っ端にこのような曲を用意してくること自体信じられないのですが、"Granada","Non Ti Scordar Di Me","O Sole Mio"などのカンツォーネをメドレー形式で10分以上に渡り披露してくれました。正直、今までコンサートに通い続けている私でも「1曲目からこのメドレーは正気か・・?」と思ったほど。十分に能力のある人たちだということは嫌というほど知り尽くしているつもりですが、いざ会場でこのような体験をすると「なんてことをやってのける人たちなんだ・・」と、開いた口が塞がりませんでした笑(オケの皆さまも1曲目からお疲れ様です・・)

 

続くは라포엠(LA POEM)の歌曲アルバム「詩」より"낙엽"(落ち葉)だったのですが、なんとこの歌の最中に有り得ない事故が発生しました。会場の開演前アナウンス(「間も無く公演が始まります」のようなよくあるやつです)がいきなり流れ始め、止まる気配もなく数秒続いたのです。当然客席も舞台上も「え?」となりましたが、そこはさすがプロ集団。オケも歌も止まることなく素晴らしい舞台を続けてくれました。公演会場としてあってはならないミスなので、今後の公演では二度と起きないことを願っています。

 

東京で昨年末に行われたshowcaseでも披露された"삶이 그대를 속일지라도"(人生が君を欺いても)を挟み、라포엠(LA POEM)の公演では外せないソロ舞台に移ります。

今回のトップバッターはバリトン・ミンソンさん。

実を言うとオープニングより歌い方をだいぶコントロールしているように見えたミンソンさん、「今日はコンディションが良くないんです」とのコメント。1月にアルバム発売がありその宣伝のために連日収録やメディアへの出演、サイン会などのイベントが続いたので、全く休む暇がなかったのは火を見るより明らかでした。当然合間を縫ってコンサートの練習もしていたでしょうし、疲れがたまらない方がおかしい状況でしたからこのコメントも無理はありません。

そのような状況であったにもかかわらず、演奏が始まると会場中に響き渡るミンソンさんの素敵なバリトン・・!優しくて柔らかくてそれでいてしっかりと頼りになる、まさにミンソンの性格がそのまま歌声として表れているようであり、その歌声に満たされた空間は極上の幸せ、という表現以外言葉が見つからないほどでした。やはり無条件に人々を魅了するミンソンさんのバリトンは最高です。

 

続くソリストは、カウンターテナー・ソンフンさん。

多くのファンがよく知る"Ave Maria"・・と思っていたら以前 のSymphonyコンで披露した時からは若干アレンジを加えての舞台でした。そういう細かい変化をつけるところにソンフンさんのこだわりが見えます(本人曰く、舞台に立つ時は当日の体調に合わせて毎回歌い方や音程などを微調整するそうです)

ソンフンさんは音域がカウンターテナーということもあり、このような曲やアリアを歌われることも多いのですが、聴く度に自分が教会にいるような錯覚に陥ります。会場で直接聴いたことのある方なら共感していただけると思うのですが、ソンフンさんの歌声にはその場の空気を一瞬で変えてしまう力があります。それに釣られ、観客側の私たちもソンフンさんワールドに一瞬にして引き込まれるのです。

 

最後のソリストはテナー・チェフンさん。

チェフンさんの伝説の"Il Mondo"がこの世に出たのが2020年、それから4年という時を経て私がようやく会場で聴くことができたときにはあまりにも感無量すぎて本当に涙を流しながら聴きました。それをまたこんなにも素晴らしいホールで聴く機会に恵まれ、私ってばなんて運のいい人生なのか、と神様に感謝したほどです。Phantom Singer3の放送終了後は、しばらく間どこに行っても"Il Mondoを歌ってくれ"と言われ続け、あまりにたくさん歌ったので"少し(この曲を歌うのを)控えたい"と言った時期もありましたが、やはりユ・チェフンの"Il Mondo"は何度聴いても別格ですし、間違いなく"伝説"なのです。

 

ソロステージが終わると再び3人で披露されたのは「韓国歌曲メドレー」です。上述した"낙엽"を含む라포엠(LA POEM)のアルバム「詩」で初めて本格的な韓国歌曲製作に取り組んだことをきっかけに、翌年のSymphonyコンで披露してくれたのがこのメドレーでした。私がこのメドレーを聴いたのはその2024年のSymphonyコンたった一度だけだったのですが、曲が流れると明確にギフンさんのパートを覚えており・・・思わぬところで涙腺を刺激されることとなりました・・。ギフンさん、待ってるよ・・・・・・。

 

こうしてあっという間に迎えた第一部最後の曲は、オペラ「椿姫」より"乾杯の歌"です。歌曲メドレー終了後、コメントも挟まなければ間髪入れずにこの曲を歌い始めてしまうあたり、今になって冷静に考えてみればこの超人たちの喉は一体どうなっているのかと思いますが笑、라포엠(LA POEM)のSymphonyコンは元来このような構成でして、とにかく余計なものは排除し次から次にひたすら歌声を浴び続ける、そのようなコンサートなのです。

 

第一部の60分ですでにお腹いっぱい状態になってしまったわたくしですが、今回のSymphonyコンのメインは何といってもアルバム「Alive」の曲が歌われる第二部であり、ここで満足している場合ではないのです。

 

というわけで、続きの第二部はまた後日。

 

 

第一部セトリ

1 カンツォーネメドレー

 Granada 曲:Agustin Lara

 Torna a Surriento 詞:Giabattista de Cutis / 曲:Ernesto de Curtis

 Non Ti Scordar Di Me 詞:Domenico Fruno / 曲:Ernesto de Curtis

 Marechiare 詞:Salvatore di Giacomo / 曲:Francesco Paolo Tosti

 O Sole Mio 詞:Giovanni Capurro / 曲:Eduardo di Capua

2 낙엽 詞:김해윤 / 曲:윤학준

3 삶이 그대를 속일지라도 詞:김효근 / 曲:김효근

4 Amor,vida de mi vida 詞:Antonio Quintero&Jesus Maria de Arozamena / 曲:Federico Moreno Torroba

5 Ave Maria 曲:Vladimir Vavilov / Giulio Caccini

6 IL Mondo 詞:Giancarlo Bigazzi / 曲:Jimmy Fontana

7 韓国歌曲メドレー

 강 건너 봄이 오듯 曲:임긍수 / 詞:송길자

 내 맘에 강물 曲/詞 이수인

 그리운 금강산 曲:최영섭 / 詞:한상억

 그리운 마음 曲:김동한 / 詞:이기철

 얼굴 曲:신귀복 / 詞:심봉석

8 Brindisi from Opera La Traviata 曲:Giuseppe Verdi