晴れ

 

ついにこの日が。

 

あじさい알앤제이(R&J)

 

私が人生一愛してやまないと断言できる演劇알앤제이

2021年の三演は、まあよく分からない理由で観劇叶わず、もう人生で観ることはないのかと思ってたらまさかの四演・・・!

生きてて良かったです。本当に生きててよかったって心から思いました。神様ありがとう。

 

というわけで、四演の個人的初日公演のキャストはこちら!

 

学生1:유현석(ユ・ヒョンソク)

学生2:김기택(キム・ギテク)

学生3:오정택(オ・ジョンテク)

学生4:배훈(ペ・フン)

 

再演時、学生4だったジョンテクさんが前回の三演より学生3となり、わたくし的一番の期待ポイント。この演劇において、役替りでキャスティングされたのはジョンテクさんが初めてなんです。

 

全体的な感想から述べると、「まだまだ開幕序盤だね!」という新鮮さが全面に現れているようなケミでした。

オープニングのシーンは、4人で声を合わせて言うセリフが何回か出てくるんですが、そこが微妙にずれる。2幕でも学生2と学生3(神父)が声を合わせて言う

「누구세요」(どなたですか)

「잠깐만요」(しばらくお待ちください)

がやっぱりずれる。

ただ、これは回を重ねれば絶対に息の合ってくる部分なので、逆に言うと今しか観られないケミではあります笑(だから生の舞台は何回も観る価値がある)。そして、学生1役のヒョンソクさんはオープニングの台詞(ソロ)で噛みました。緊張が伝わってくるようで楽しいです私は。

 

演出はほぼほぼ変更されていなかったんですが、1箇所だけ明確な変化がありました(注:三演は観られなかったので比較対象は初演及び再演)

ロミオ(学生1)とジュリエット(学生2)が初めて舞踏会で出会い初めてキスをした直後、

ジュリエット(学生2)「그럼 내 입술로 죄가 옮겨 왔군요」(私の唇にあなたの罪が移りましたね)

ロミオ(学生1)「내 죄를 다니 돌려줘요」(私の罪を返してください)

というやり取りをするのですが、再演時まではこのやり取りの時に2回目のキスをしていたんです。そのキスをした直後、チャイムが鳴り響き二人は現実に引き戻されるという流れ。

これが今回は2回目のキスがなくなり、キスをしようとする直前でチャイムが鳴るという演出に変わりました。変更の理由は・・・分かりません。演出家に質問してみたいところです。
 

では、キャスト別に感想を。

学生1:유현석(ユヒョンソク)

静かに内で情熱を燃やすタイプ。今季学生1の中では一番オーソドックスなタイプ。

全体を通してまだかなり緊張されている様子のヒョンソクさん。そりゃそうですよね。すごいプレッシャーでしょうから。台詞がまだ少し聴き取りにくい(でもこれは私の個人的なリスニングの問題かもしれない・・)のと、赤い布の使い方がちょっと手荒いw2幕でジュリエットが仮死の薬を飲むとき、赤い布を引くのは学生1の役割なんですが、

 

まったく溜めることなくあっさりと布を引いてしまったのでなんかあっけなく・・・そこはもうちょっと布を宙に舞わせる時間が欲しいところ・・・

そんな緊張続きのヒョンソクさんですが、ロミオ(学生1)がロレンス神父(学生3)のところに、ジュリエットと結婚できるよう助けを求めに行った際、跪こうとしたら床に膝をぶつけてしまいw、結構な音がしたものの本人は平気なフリして演技を続けようとしたところ、やっぱり相当痛かったようで両手で膝をさすりながら演技続けるもんだから会場大爆笑。少しは緊張ほぐれたかしら笑。青あざになってないといいですね。

 

学生2:김기택(キムギテク)

正直言って、期待していなかったんですよ。

でもめちゃくちゃよかった。本当にめちゃくちゃよかったです。

4人の中で最後まで「ロミオとジュリエット」の物語に入りきれないのがこの学生2です。だから1幕では学生っぽさがまだ少し垣間見えるんですけど、このギテクさん、一人で演じる時は学生っぽさを時々見せながらも、主にロミオ(学生1)と一緒に演じる時は感情が高まって学生っぽさが抜けるんです。そして2幕になると一人で演じる時でも役に入りきって感情が最大限爆発する。1幕と2幕の違いが明確に表れるこの少しの演じ分けが素晴らしかったです。

 

学生3:오정택(オジョンテク)

我らの笑!ジョンテクさん!

さすが、の一言。

ジョンテクさんはディテールがすごくよく効く役者さんなんですが、今回ももちろん台詞がなくても何の役か分かるぐらい仕草、表情、目つき、動作、すべてに明確な違いをつけられていました。この学生3という役は、主な役だけでもキャピュレット夫人、ロレンス神父、マーキューシオを行ったり来たりするかなりしんどい役なんですが、学生に戻った時は「男子学生ってこういう仕草するよね!」という視点を忘れずに見せてくれますし、演じる役によって声も全然違う。ジョンテクさんの中には何人存在しているんでしょう笑。

アドリブが許されないこの演劇において、役者に割と自由な演技が許されるのが、ロミオ(学生1)がロレンス神父(学生3)の司祭館に来て、ジュリエットと結婚できるよう手助けをお願いするシーンになります。ロミオ(学生1)から台詞が始まるのですが、ここで学生1がどういう演技をするかは役者によって全く違います。でも各役者の自由な演技を毎回完全に拾い上げるジョンテクさんの技量と言ったら!!

・・・天才ですか?

天才ですよね。

 

学生4:배훈(ペフン)

こんなどうしようもないことを言っても仕方ないんですけど、これほど声の高い学生4は初めてでして、ちょっと戸惑ってしまいました笑笑。ごめん笑。本人の責任じゃないですね。

学生4って、乳母という役割が当てられていることからも分かるように、他人思いなところが4人の中で一番大きい学生です(オープニングで夜中に宿舎を抜け出すことを躊躇う2を誘うのも学生4)。今回の四演で特に学生4のその優しさがよく表れるようになったのがラストシーン

学生1「우리가 차구라면 내 손을 잡아」

(僕たちが友だちなら手を握って)

という台詞に対して、それまでで一番いい笑顔を見せるんです。

そんな優しさが分かりやすくなった上に、四演の学生4は泣き虫www

もう一人の学生4についてもまた別で書きますが、ジュリエット(学生2)に、パリス伯爵との結婚が最善だと勧めながら泣くわ泣くわ、これは学生4が持つ、他人の痛みを理解できる優しさともリンクしてくることなので、表現がより分かりやすくなりました。
 

 

この回は自分自身の初日でしたし、なんと4年ぶり(!!)の알앤제이でしたので、私自身がものすごい緊張ww알앤제이って、オープニングの10分間はほんと息できないんだよね、って思いながら久しぶりの舞台席に座ったんですが、気づけば1幕の間、呼吸してたのかというぐらいインターミッションに入った瞬間めちゃくちゃ大きい深呼吸が出ました笑。

こうして迎えた初日、ここから알앤제이観劇続きます!