晴れ

 

前回の続きです。

 

あじさいLA POEM Symphony

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2部のオープニングは「Ave Maria」

 

7月に「不朽の名曲」で歌われたものです。

 

 

そしてオープニングが終わると早速ソロステージ後半に突入します。

2部のソロステージはまずミンソンさん(バリトン)から。

(出典 라포엠 official X)

 

ミンソンさんは、このチーム唯一の低音担当なんです。

唯一。

この意味がお分かりになるでしょうか?

라포엠(LA POEM)には、カウンターテナーのソンフンさん、テナーのチェフンさんとギフンさんがいます。

この3人の声量・技術レベルはこれまでにたくさんお話してきたとおりで、このうちたった一人・二人でも、又は3人が合わされば、その響きは10倍にも20倍にも膨らみます。そんな3人を唯一の低音担当として一人で支えているのがこのミンソンさん。

かっこよすぎていつも惚れ惚れします(でもステージを離れるとめちゃくちゃ愛嬌たっぷりでファンたちを一番たくさん笑わせてくれる可愛いミンソンさん。ずるい笑。)


渡韓が制限されていた頃、ミンソンさんがオペラに出演したことがありその動画を見ていたのですが、オペラにこれ以上ぴったりな声があるのかしら、というぐらい素敵でして(あまりに素敵すぎて語彙力の限界)、その時に死ぬまでには絶対にミンソンさんのオペラは観ようと心に誓った私です。라포엠(LA POEM)でオペラやってくれてもいいんですよ、jamm。

 

ミンソンさんのソロ1曲目は、ソロステージとしては4人の中で唯一韓国語の歌曲になります。

韓国のファンたちはすごく嬉しかったと思うんです。というのも、今回のアルバムは全曲韓国語のみの歌詞となっているのですが、ミンソンさんがよく「韓国語(母語)であれば、感情がダイレクトに伝わる」ということをおっしゃっていたんです。なので聴く側のファンたちも、歌の内容をよく理解できたでしょうし、おそらくそういう理由もありソロ曲に1つ韓国語歌詞の曲を選ばれたのではないかと勝手に思っております。

 

ソロステージ最後はチーム末っ子のギフンさん(テナー)

(出典 라포엠 official X)

 

とうとう来ました我らのギフンさん。

何を隠そう、私がファントムシンガー3の放送時に最初に惚れたシンガーがこのギフンさんなのです。だから何があろうと無条件に応援する最推しシンガー。

 

今回のコンサートはフリートークは少なめだったのですが(多分4人にトークしてる精神的余裕などなかったのだと思われます)、先のミンソンさんのソロステージ前にチェフンさんとソンフンさんとギフンさんの3人で少しお話する時間がありました。

これまでのコンサートでソロステージに入る時は、4人での歌が終わったら次にソロで歌う一人だけが舞台上に残り、あとの3人は舞台袖にはけるという方法を取っていたんです。そしていつもそのソロステージの初めはギフンさんでした。

今回は若干手順が変わりまして、4人での歌が終わると次にソロで歌う人だけが舞台袖に一度退場、残りの3人は舞台上で少しばかりお話というふうになりました。

この変化を受けてのギフンさん

「僕いつも一人で舞台上に残されてたけど、あれめっちゃつらいんですよ。雰囲気が急に変わるから(それを一人で受け止めなきゃいけないから)。でも今回は何か変ですね。歌う人は舞台袖にはけてますね?」

笑笑笑

言いたいことは分かる笑。

 

1日目にそんな不満をぶつけたギフンさん。

2日目も同じようにミンソンさんのソロステージ前にトークを進めていたチェフンさん、ソンフンさん、ギフンさん。そろそろトークも終えてミンソンさんの紹介に移ろうという頃

ソンフンさん「では、(続いてのソロステージは)誰でしょうか?」

ギフンさん「?僕はパク・ギフンですけど?」

 

あああああやっちゃいました笑笑

いつもの素でおとぼけなギフンさん笑い泣き

歌わない時は集中力を少し欠いてしまうんでしょうかね笑

 

そんなギフンさんですが、チェフンさんから「私がこの世で一番愛するテナー。この世で一番セクシーな声を持つテナー」と紹介され客席もテンションアップ↑↑。1曲目はギフンさんが大好きなアンドレア・ボチェッリさんの曲を。メロディーがすごくいいという理由で今回選曲されたのだそうです。

2曲目は個人的にずっとずっとずっっっと聴きたかったロッシーニの「La Danza」。この曲、ものすごく歌詞(言葉)の量が多いが故に並大抵の肺活量では歌えない曲だと思います。ギフンさん自身もめちゃくちゃしんどい曲だとおっしゃってました。でもそれをこなせてしまえるギフンさんの技術を目の当たりにしてもう脱帽。この曲を一人で歌えることにただただ脱帽。さすがでございました。

 

 

さて、ソロステージはここで終了となり再び4人でのステージに戻ります。

今回発売されたアルバム「詩」より

「처서(処暑)」(作詞作曲:김신)

「낙엽(落ち葉)」(作詞:김해윤 作曲윤학준)

 

処暑は、厳しい暑さの峠を越し、朝夕に涼しい風が吹き虫の声も聞こえてくる頃を意味する言葉ですが、去りゆく夏とももに自分の元から去っていった人を懐かしむ歌詞になっています。この曲中で私がとてもとても大好きな歌詞がありまして、

 

 去りゆく季節よ

 あなたが行く道の上に

 まだ枯れぬ一輪の花を残してください

 

という部分なのですが、この言葉から想像できる情景があまりにも美しくないですか?

 

そして今回のアルバム「詩」のタイトル曲である「낙엽(落ち葉)」

 

この曲がアルバム中で最も抽象的な歌詞で翻訳に苦労したのは余談ですが笑、人生を落ち葉に比喩した歌詞が肌寒くなり始める秋に少し物悲しくもある一方で生きていくんだというメッセージが力強くもあり。

人生の中で捨ててしまうものもあれば再び自分の元に戻ってくるものもあり、憎むこともあれば許すこともあり、出会いもあれば別れもある。そのような人生を「ただ落ち葉のように生きていく」と、そのような人生を「愛していけ、愛していくんだ」と、なかなかに比喩の効いた歌詞です・・。これは言葉そのものの理解というよりも、歌詞に含まれる意味をどう感じ取るかという曲かもしれませんね。

 

 

アルバム曲が終わると、最後はムーンリバーなど誰もが一度は耳にしたことのある馴染みやすい曲のメドレーで終わりとなります。

ここでですね。

メドレー曲の最後「フニクリ・フニクラ」の前奏が始まると、ミンソンさんが指揮者に対して「ちょっと(自分に)指揮やらせて」の仕草をしたかと思うと、指揮者の方がミンソンさんに指揮棒を渡しミンソンさんが指揮を振り出しました笑。一方で指揮者の方はミンソンさんのマイクでフニクリ・フニクラを歌われるという逆転現象(?)が笑。ミンソンさんの指揮もかっこよかったですし、何よりいきなり発声して立派に歌われた指揮者の方がすごかったですね笑。

 

本編は以上となりまして、アンコールは6月に韓国で行われたオンラインゲーム「Maple Story」のショーケースで披露されたOST2曲です。このショーケースの会場に集まられていた方たちはほとんどがゲームオタク(だと思っている)なのですが、その方たちから「라포엠(LA POEM)の作り出した世界観がすごい!ありがとう!」と絶賛され、初めて라포엠(LA POEM)の歌を聴いた方たちが、ショーケースでの動画をたくさんアップしてくれたんです。ファンとしてはめちゃくちゃ嬉しい。

 

 

 

今回のシンフォニーコンサートは地方公演がなく、ソウル公演のたった二日間で終わってしまったのが残念でしたが、4人はシーズン3もやる意気込みですし、次はぜひ世宗大劇場で!!!というのが4人とファンたちの願いです。라포엠(LA POEM)の美しく重厚なハーモニーは世宗大劇場にぴったりなはずですから!

 

 

以下2部セトリ

Ave Maria from Immortal Songs 2 --- 라포엠

신동수 : 산아 --- Bar. 정민성

R. Leoncavallo : Si Puo? from Opera Pagliacci --- Bar. 정민성

Andrea Bocelli : Champagne --- Ten.박기훈

G. Rossini : La Danza --- Ten. 박기훈

라포엠(LA POEM) : 처서 --- 라포엠 작사/작곡 : 김신

라포엠(LA POEM) : 낙엽 --- 라포엠 시:김해윤/작곡: 윤학준

LA POEM Medley --- 라포엠

라포엠(LA POEM) : 신의 아이 (Child of God), Dawn from. MapleStory OST : NEW AGE Concert --- 라포엠