晴れ

 

LA POEM COME BACK!!

 

あじさいLA POEM "The Alchemist" @Seoul

 
3月8日に発売された2枚目のミニアルバム「The Alchemist」を携えてのツアーコンサートは、ソウルから始まりました。このタイトルに込められた意味は「どんな音楽でも作り出せるグループ」ということだそうで、前回のコンサートがクラシックメインで構成されたものであったことを考えると、今回はどのようなコンサートに仕上げてくるのか当然期待は高まります!

 

オープニング1、2曲目は今回と前回のアルバムから。

コンサートにしても放送にしても、LA POEMの第一声を聴くと必ず毎回「美しい」って感じるんです。各々が芯のある声を持ちながら、決してお互いにぶつかり合うことなく滑らかに混ざり合うそのハーモニーは「美しい」という表現がまさに一番似合う。その美しさにうっとりして涙ながらに聴いていると、4曲目に私が愛してやまない「Requiem」が歌われるというサプライズ!

phantom singer3で初めて聴いて以来、いつか必ず生で聴きたいとずっと願っていた曲をついに会場で直接聴くことができました。

(Requiemを歌う時のチェフンさんのこの表情がたまらなく好き)

 

感動。

ただ感動。

ひたすら感動。

 

この曲、歌う側はめちゃくちゃ負担が大きいらしく(まあせやろな)、リーダーのチェフンさんは「Requiemが今まで歌った中で一番大変」とよく話していたんです。そんな曲だし、phantom singer3の放送からはもう時間もかなり経ちましたから、正直言って直接聴ける機会はそうそうないだろうなと少し諦めもあったんですが、何の奇跡が起きたのか願いが通じました。

観客の中にもこの曲を好きなファンが多いのかして、歌い終わった後の反応がとても良かったんですね。それを見たチェフンさん、「新曲よりも反応がいいですね笑」って少々苦笑い。しかし他のイベントやコンサートでも歌われることが圧倒的に少ないこの曲は、やはり直接聴けると観客のテンションは無条件にあがるわけです。夢のような5分間でした。

 

前回のSymphonyコンでは各ソロの舞台はなかったのですが、今回は用意されていました。4人それぞれどれも良かったのですが、やっぱり舞台好きとしてはミンソンさんの「黄金の星(モーツァルト!より)」が印象深いです。

(出典 LA POEM official Twitter)

 

 

ミュージカルではハイパートの男爵夫人が歌うところを、男性バリトンで聴けるという贅沢。この選曲をしたミンソンさんに拍手グッド!

 

 

そして今回のコンサートの目玉(?)

ステージ上のモニターに学際風景のアニメーションが映し出され、「声楽科酒店」なる表示・・。多分会場中が「???」ってなったはずです。私もです笑。

まず舞台上に現れたのはスタジャンを羽織ったチェフンさん。でも歌う雰囲気でもない。

するといきなり「(彼女と)別れた~ぐすん」ってまさかの寸劇開始wwwww

うそやんwwww

声楽科酒店でやけ酒を飲み始めたと思ったら、ギフンさんの登場。

普段は末っ子の立場であるギフンさんですが、この寸劇中だけはメンバー4人が同期という設定でして、登場するなり「わ!ユ・チェフンやん!!」ってリーダーのことを呼び捨てに。本人めっちゃ楽しそうww

ギフンさんもやっぱり彼女と別れたという設定なんですが、チェフンさんから「お前は母胎ソロ(今まで一度も彼女がいないことを指す言葉)やんか」などとからかわれたりして、もう会場もギフンさんも大w爆w笑w

続いてソンフンさんが登場。彼女から電話がかかってきて楽しく話し始めたかと思ったら、急に彼女から別れを告げられその場で泣き崩れるのですが、この泣き方が200%演技の完全にウソ泣き(あえてそうしてる)なので、見てる方はもう笑いすぎてお腹が痛いww

最後はミンソンさんが彼女を追いかけて舞台に出てくるのですが、ちらっとギフンさんを見て「あ、こいつは昔のチャギヤ(韓国で恋人や夫婦がお互いのことを愛情を込めて呼ぶ呼び方。phantom singer3の放送時、ミンソンさんがギフンさんのことを冗談交じりに「チャギヤ」と呼んでいたという過去があります。)」と言いながら隣を走り去っていくもんだから、ネタとしてもう上出来なわけです。

そうこうして4人が舞台上に集まり、自分たちの酒の席にソンフンさんとミンソンさんを迎えたギフンさん、ソンフンさんから「ここはソウルの大学やのになんで(釜山の)方言やねん」と突っ込まれたりする場面も笑。

(出典 LA POEM official Twitter)

 

このような予想のはるか斜め上をいく寸劇だけでも会場フィーバー状態なのに、ソンフンさんとミンソンさんが同じダンスサークルだという設定まで設けられており、二人がそれぞれダンスを披露するというおまけつき!w この4人はお世辞にもダンスが上手とは言えず(ソンフンさんはまだマシかな・・・笑)、ファンの誰も「上手いダンス」というものは期待しておらず、「苦手なことを頑張ってやってる姿が可愛い」という見方なんですね、あくまでも。そんなダンスを自ら披露してくれたものですから、客席の方々から悲鳴の嵐笑い泣き

 

声楽家4人のコンサートがこんな寸劇で大盛り上がりとなって、この後どうやってまとめるんやとお思いでしょう?

 

彼女と別れた4人がここで歌うのは、まさに

 

 

ABBAメドレー、Mamma Mia!!!!!

 

 

 

 

 

そうきたか笑笑笑!

お馴染みのMamma MiaからGimme Gimme Gimme、Thank you for the music、Dancing Queenなど、まさにこれぞAlchemist LA POEM!!!

(出典 LA POEM official Twitter)

 

ソウルコン初日こそ客席は着席のままでしたが、二日目からはオールスタンディングで舞台と観客が一体に。メンバーたちも観客も待ち望んでいた瞬間でした。

実はこの寸劇からのABBAメドレーの流れを考えたのは、ソンフンさん。「ちょっと台本書いてみたらメンバーたちの演技が思ったよりもうまくてですね、そのまま今回のような形になりました」とのこと。「思ったよりうまい」のレベルがどれほどなのかは置いといて、メンバーの中からこのようなアイデアが出たことにはびっくり!

後日談ですが、ギフンさんが今回のツアーコンサートで一番大変な思いをしたのは、このDancing Queenの踊りだそうで・・・笑。

いやもっと他になんかあるやろう・・・笑。

というぐらいダンスの苦手な4人がファンのためにここまで頑張ってくれたことが何よりも嬉しくて最高な時間でした。

 

舞台が大盛り上がりを見せたところで、2曲とVTRを挟んでいよいよ今回のアルバムタイトル曲である「The Fire」です。

 

 

 

先ほどまでとは衣装も雰囲気もがらっと変えて少しノワールな雰囲気を出しながら登場した4人は控えめに言ってかっこいい。「The Fire」は、ファンが掛け声を入れるタイミングやその言葉など応援方法が決められていたんですが、初日はやっぱり皆さんちょっと周りを様子伺い・・。本格的に声が出たのは二日目からでした笑。

続いて歌われたのは今回のアルバム最後に収録されている「Blast」なんですが、これ、実はリーダーのチェフンさんが作曲に加わっているんですね。この曲は聴いてもらえばお分かりかと思うんですが、とにかく難しい。

 

 

 

リズムがめちゃくちゃつかみにくい。どんな楽譜になってるのか想像もつかないほどです。そんな難曲も飄々と歌いこなすこの4人はやっぱりただものじゃない・・。すご。

 

コンサート最後は、前回のSymphonyコンでも歌われた「Sunshine」で締めくくり。

 

正統クラシック曲はなかった今回のツアーコンサートですが、4人が声楽家であり、それらを歌える実力があることは多くの人が知るところです。しかし今回は「Alchemist」のタイトルにふさわしく、クラシックに限らずpops、ミュージカル、ひいては寸劇まで(?)できることを証明したコンサートでした。

このLA POEMというチームは、テレビのオーディション番組を通して結成されたのですが、4人の醸し出す雰囲気が本当に温かい。音楽面においても人間性においても、お互いに持つ信頼感が音楽を通してダイレクトに伝わってくるので、その音楽に身を委ねることがただただ気持ちいいのです。

こうしてソウルから始まったツアーコンサートは、翌週釜山に続きます→。

 

以下セトリ

01 Find the light

02 Thd War

03 닻

04 Requiem

05 안개

06 무정부르스

07 보랏빛밤

08 Never ending story

09 어찌 잊으오(박기훈)

10 황금별(정민성)

11 Once upon a dream(최성훈)

12 믿음(유채훈)

13 도망가자

14 ABBAメドレー

15 Love dive

16 Shut down

17 The fire

18 Blast

19 Sunshine

(アンコール)

20 Answer(二日目はVisio)

21 We'll stay