当初は2回ぐらい観たら満足するやろうと思ってたのに、結果的に二桁観劇になった(実はフランケンの観劇回数を抜きました。)作品が、最近ずっと記事を書いているこの作品です。
알앤제이(R&J)
1回目の観劇は、「むずい!無理!!なにこれ!!!」って思うほど玉砕したのに、舞台のあまりの熱量の高さにこの作品のことが全然頭から離れなくなり、マッコン頃にはもう愛してやまないものとなりました。
そこで、今回出演した8人のそれぞれについて一番好きだったシーンを書き留めておきます。自分のために!(私のブログは普段からその作品を観てない人にはさっぱりな内容ですが、今回はそれに輪をかけて観た人しかわからないと思います。ごめんなさいね!)
ムン・ソンイル(学生1)
ジュリエットがパリス伯爵との結婚を嫌がり折檻されるシーン。学生2を実際に叩くのは学生3と4であり、学生1は3人から少し離れます。この時ソンイルくんは、3人に対して背を向けて耳を塞いでしゃがみこんでしまいます。折檻される場があまりにも辛く、叩く方も叩かれる方もどちらも見ていられない。すぐにジュリエット(学生2)を庇うこともできず、父親たち(学生3及び4)を止めることもできず、自分を守ることしかできない、そんな自分に自己嫌悪を覚えているような仕草と表情がソンイルくんは本当によかったです。
ソン・スンウォン(学生1)
彼はなんと言っても、結婚式のシーン。誓いの言葉が書かれた本を学生3と4に取り上げられてしまい、続きの台詞がわからなくなります。それでも一生懸命ソネット18番を思い出しながら暗唱し始めますが、途中で詰まってしまいます。そうするとその続きをジュリエット(学生2)が暗唱し始め、それを聞いたスンウォンロミオはとても優しい目になってジュリエットを見つめるのです。そして二人で暗唱を続けます。ジュリエットが続きを暗唱してくれたことの喜びが目で表現されるこのシーン大好きでした。スンウォンくんの目って、本当に言葉以上に語られるものがあってすごいです。
ユン・ソホ(学生2)
ほぼ全編において「可愛い」ソホジュリエット(途中ベンヴォーリオとかにもなりますが)。そんなソホくんの一番好きやなあと思ったところは、仮死の薬を飲んだ直後。学生1が赤い布(この時赤い布は毒薬に見立てられています。)を引っ張ることによって布は宙を舞うのですが、そのタイミングでソホジュリエットは両手を広げて、まるで花びらが散っていくように床に倒れ込みます。その散り方がめちゃくちゃ美しかった・・・。
カン・スンホ(学生2)
ほとんど表情が変わらなかったスンホジュリエット。一番好きだったのは、ソホくんと同じ仮死の薬のシーンなのですが、スンホくんは飲む直前。それまで「喜」という感情をほとんど表に出さなかったスンホジュリエットが、最高の笑顔を見せる瞬間です。学生1に結婚式の時と同じソネット18番の言葉を送られ、「私はあなたのためにこの薬を飲みます。」と、今が人生で最高に幸せな瞬間だと言わんばかりの嬉しくも切ない笑顔・・。まあ早い話、私が落ちた瞬間です←
ソン・ユドン(学生3)
マーキューシオとティボルトとの決闘シーン。学生3はマーキューシオを演じるのですが、この時の「殺気」が異様なぐらい全身から溢れ出るのがユドンくんの特徴で、それが最高にゾクゾクしました。お友だちが「ユドンくんは、ちょっと目いっちゃってるよね」と言ってましたが、まさにぴったりな表現。
カン・ウニル(学生3)
舞踏会直後、恋煩いのロミオを、ベンヴォーリオと探すシーン。マーキューシオに扮しているウニルくんは、めちゃくちゃガラの悪い態度で「ローミオーーー」って声を荒げるんですが、ウニルくんってこんな表現の仕方もできるのか、と意外な一面を見せられたのが気に入った理由です。
ウニルくんのキャピュレット夫人はとても可愛らしくて、夫人の時は目がなくなってしまうぐらい優しさが溢れるのでそれも大好きなのですが、なんだかウニルくんの可愛さから割と想定の範囲内だったのでw、お気に入りとしてはマーキューシオに。
イ・ガンウ(学生4)
8人の中で最も長身なガンウくん。彼の良さが最も活きるなあと感じたのは、やはり冒頭で4人じゃれ合うシーン。木箱から取り出した赤い布をしばらく「これどうやって使ったらいいんだろう?」と悩んだのち、武器に見立てて闘いが始まります。
途中ですごい力技を見せるところも、最後闘いに負けてしまって拗ねたように見せながら、「実は違うもんねー!」と3人を驚かせたりするところもガンウくんの迫力があるからこそ面白くなったシーンでした。またそんな迫力だけではなくて、他の3人への熱い友情が随所に感じられるから、本当にただの男子学生に見えたのが大好きでした。
ソン・グァンイル(学生4)
グァンイルくんの最大の特徴はやっぱり乳母にあり!ジュリエットに「パリス伯爵は完璧な男性なんですよ」と説得する1幕冒頭。どこからその(身体の)動き思いついたの!?というぐらい独特な動作をするのですが、グァンイルくんがやるとなぜか可愛いし、ジュリエットよりも乳母を観てしまうぐらい目を引かれました。キャピュレット夫人に「ジュリエットと二人きりで話がしたいから、あなたは出て行って!」と部屋を追い出されて「ふんっ」て拗ねるも、「やっぱりあなたもいてちょうだい!」と呼び戻された時のめーっちゃくちゃ嬉しそうな仕草・表情が、ジュリエットを心から可愛がる乳母そのものでした。
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こんなのを書きながら、全編思い出してたのですが、やっぱり全員の全シーンが大好き、という結局行き着くところはそこでした笑。
この作品に出会えたことに感謝です。
再演ありますように!