火種
「竹次郎、5分だけボクに時間くれないか!?」
東京のプロの人形劇集団に所属している友人が、
紙芝居をはじめる前の時間をくれ!と言った。
ちょうど地方巡業して活躍している彼が、
「今日は休みだから!竹次郎に逢いに来た。」
と、突然やってきて、そう言うから、彼の真っ直ぐさが相変わらずで、
嬉しかった^^☆
劇団の作品ではなく、自分が創造した作品を観て欲しい!
そういう気持ち満々の、瞳と声だ!
練習より、生で観てもらうことが何より力が付くことを知る者の言葉であり、
もっと良くなりたい!という意欲を強く感じた。
そこに、断る理由などない。
『赤ちゃんのおしごと』指人形劇 編(作:のみすけ)
小さな子どもも、ニコニコして観てた。
声から、彼の優しさが、にじみ出ていた。
子ども用の手袋で、ひょいと作った赤ちゃん人形たった一つ。
ただそれだけで、人の心を掴んでた。
すごく、よかった。
友人は、そんなつもりは無かったかもしれないけれど、
オイの魂に熱い炎を呼び覚ますために、
休日返上して、元気付けに来てくれたような気がした。
「トンネルの出口はこっちだ!!」
と、まるで灯し火のように、心を温めてくれた。
久しぶりに一緒に呑んだ酒も、美味かった。
ありがとう。のみすけ^^
またどっかで、元気に逢おうな!!