2026年7月31日(金)〜8月9日(日)
早稲田小劇場どらま館
とんでもないものを見てしまった
前回のフェイスはコロナ禍で配信と言うこともあり、絶対に観ているはずなのに記憶はごっそり抜けており。
まるっきり白紙の状態で臨むことができました。
いやもう…平野良の真骨頂を見た気がします。
観劇前は先月の怒涛のチケット先行ラッシュによりド級の金欠で誰かに今回のチケ譲ろうかなあなんて思ってたけどそれやってたら一生悔やんでたわ。
和央ようかさんとのリーディングもめちゃめちゃ観たかったけど翌日の仕事のために涙を呑んで見送った社会人の自分今なら言える無理すりゃ行けた。
こんっなに面白いならダメ元でチケ取っときゃよかったー!!
それくらい本当にフェイスが面白かったです。
面白いって表現で合ってるのかわからないけど、見終わった後観てよかったと心から思える作品でした。
初日、一樹(良くん)が登場して数分は
かっこいい~良くんの顔超好き~かっこいい可愛いあ~好き~💕
などと思っていましたが、小和田先生が登場して二人のやりとりが始まると物語へと引き込まれ。
全部で4回の観劇、机の向きから見て正面とサイド(入り口近く)で観劇したんだけど、サイド席から見たときの一樹の手の動きが本当に細やかで良くんのお芝居に感嘆しながらも良くんの手めっちゃキレイ指長い神に愛されし造形美好みの形過ぎる好きなどと思っていたことはここだけの秘密ですよ。
手紙にもちゃっかり書いたよ。
さておき、一樹はどうやら解離性同一性障害である。
タクミと話がしたいと言われたあとの机に向かって座って自分の耳をやるせない指の動きでいじる仕草にこういう!こういう表情の見えない芝居が見たかった!と興奮しながら目が釘付け。
煮え切らない小和田に向かって発する絞り出すような「先生…っ」の声が大好き。
さてさてタクミを呼び出そうとする小和田。
ところがどっこい呼ばれて飛び出てレイカちゃーん✨
パァッと明るくなる表情としゃべりですぐに女性だってわかる。
服は着る時代じゃないの。まとう時代なの。あの辺2パターンしか見てないけど他にはあったかな?
レイカは一樹にできないことをするために作られた人格、率直に考えるなら「恋心」だけど、喜怒哀楽の「楽」の部分もあるんじゃないかなー。
幼少期の話を聞く限り何かを心から楽しいと思ったことがなさそうだし、楽しみ方を知らなかった気がする。
そもそも楽しんでいいのかってね。
子供の頃の悲痛な体験、レイカが明るい感じで話すから場の空気がそこまで重くなりきらなかったのがその後に出てきたムツオとの対比ですごいことになった。
ムツオに関してなんだけど、自分好きです。
やってしまったことはとても残虐だけど、一樹を傷つけるものから守りたい一心での行動。
何より、叫んだり怒ったりしている姿が傷だらけで泣き叫んでるように見えてしまった。
先のレイカの話で言うならムツオは喜怒哀楽の怒担当かなって思ってて、純粋な悲しみはたぶん別人格が担当で交代人格が全部で11人いるなら絶対泣いているだけの子供みたいな子もいるよね。
ムツオの「聞こえねえよッ」のところの叫びが悲痛でさ~今すぐお前を抱き締めたい。
そんでタクミ。先生が一番会いたいと思っていたタクミです。
何故タクミが生まれたのか?
ものすっごい邪推だけどあんな環境での幼少期だから「役立たず」とか言われてしまったことあるんじゃないかな。
一樹はたぶん誰かの役に立たなきゃ生きてる意味がないって心のどこかで思ってしまっていて、生きるためには役割や意味が必要だって思い詰めてのタクミかなって…
まあこれは私の解釈なので諸説の一つと言うことで。
ところでレイカが自分の姿を見たりタクミが上着を着て襟元を治す所作をするために劇場奥のほうを向いていたから部屋の中ではあちらに鏡があったのかな。
レイカは左寄り、タクミは右寄りに立ってたからどっちが鏡だ?って思ったけど、深淵を除くものは~ってセリフの時タクミがちょっと左に寄ってたのって窓の外を見ていた可能性もあるのか。
鏡で自分の目を見ながら言ってても良かったな…と個人的には思ったり。
タクミの登場により物語が進展していく。
レイカの何げないお喋りがちゃんと伏線になっていて、怪しい人物とは誰か?のミスリード。
ちょっとここで脱線しますが正面席から見たときの倒れこんだ良くんの体の線がものすっごい好みで後頭部の可愛さと言い横顔の美しさと言いこの人私の好みじゃないアングルなんて存在すんの?と思うなどした。
脱線終わり。
ムツオに痛めつけられた先生の本質に迫るタクミ。
え、えぇ~まさかの先生も…!?
タクミの呼びかけにより目覚めるもう一人の先生。
どうやらお名前あるようだけど自分の耳で聞いてないのでここではなんか適当に呼びます。
尾上 松緑さんの豹変っぷりもすごい!
人格変わってからメガネを外すんだけど、外す前から人相が違う。
役者さんて本当にすごい…
先生も壮絶な幼少期を過ごしていらした模様。
一樹と違って治療とかせずずっと存在を認識してなかったってことだろうか。
母親を思い出させるから奥さんを殺めようとする。
これもある意味主人格を守る動きだけど、主人格の愛する人を葬ろうとするのはどうn…あ、あ、ムツオ…
二人の乱闘すごかった。
一瞬出てきた一樹の「先生は奥さんが大事なんだ」って叫びが切なくて、ってところでふと思ったんだけど、一樹それまでの皆のやり取り認識してたってこと?
出てきてすぐに状況判断出来てたし、もしかして統合したことにより記憶がきちんと共有されるようになったりしたんだろうか。
全部の人格と共有とまでは行かなくても、中で眠っている間にタクミが話していた可能性はあるよね。
うっ辛い
最後の深ーく眠れ、はタクミだよね。
先生の奥さんの事「妻」って呼んでたし。
いや最後本当…
初日に観たとき「えっ?」ってなったし一樹の献身、あまりの健気さにやるせない気持ちになった。
あのルーズリーフの手紙は先生が来る前からもう用意しておいたものなのかな。
一樹が登場してすぐに咳をしていたり体を辛そうにしていたり、細やかな役作りが見終わってからとても輝く。
君と僕は魂の片割れだ。だから僕はどんなことがあっても君を守る
(うろ覚えだよごめんよ)
一樹が小和田先生と会ったのって、10代の頃だよね。
子供の頃に会えてよかったねぇ~!!って気持ちがドパーッと。
子供の頃に欲しかった愛情って、大人になってから与えられても子供の自分は満たされないんだよね。
だから一樹がまだ10代と言う子供であるうちに先生に出会えたのは、本当に人生の支えになったと思う。
守ってくれる大人がいるってすごいことだよ。
なかなか出会えないよ。
一樹のお母さんには一樹にとっての先生のような存在がいなかった。
大きな分岐点。
欲を言えばもっと子供の頃の一樹も救われてほしかった。
先生も。
子供は守られるべきだよ。
私も守られたかったし、大人になった今誰かに愛情を注ぐことはできるけどふとした時に(子供の自分もこういう愛情注がれたかったな)と思ってしまうので子供のうちに人はたくさん愛されてほしい。
考察とまではいかないけど久々に(もしかしたら初めて)結構まともに感想書いたぞー!
テーマがテーマだけに深く考えざるを得なかった。
時間を置いたらもっと違う視点も出てくるかもしれないけど。
8/9(日)の15時公演が良くんの楽だったんだけど、カテコで松緑さんが良くんの役を「小和田一樹」て紹介するから客席一同および良くんビックリしましたよ結婚出来ちゃったかと思ったね!
最後にひと笑いして、フェイス観劇これにて終了。
良くんの千秋楽だから小平野のお知り合いいっぱいいて私の座ったあたり一面知り合いだったの面白かった。
舞台を挟んだ向かい側には別の小平野ゾーンがあって誠に良き良き。
フェイスは周りを見渡すとどこかしこかに知り合いがいる空間でした。
あと今回12時開始の公演だと終わっても13時ちょっとすぎだから珍しく皆とのアフターにも参加出来て楽しかったー!
いつもそそくさと帰ってしまうので…
皆さんいつも仲良くしてくれてありがとう。
私がいつか好き嫌いを克服したらもっと一緒にご飯食べに行ってやってください。
次はシオヒガリだね~なんて言ってたけど、こちらもテーマが重めっぽくて皆そんなに回数行かなさそう。
なので誰かと被ったらその時はお話しましょ~くらいのノリでお別れ。
フェイス土曜に観たときは別れ際に「また明日!」って学校帰りみたいな挨拶したの面白かった。
配信やってくれるの有難いなあ。
フェイス、本当に面白かった。
与太話ですが、サイド席で観たとき良くんが目の前に立ってこちらを向いて喋るシーンがあって、とってもシリアスな場面だし真剣な顔で見ていたつもりなんだけど友人から顔全体から喜びが溢れてて好きオーラが隠しきれてなかったと言われたので家で鏡の前に立ち良くんのことを思い浮かべてみたところ ええ まあ そうですね。
一つ一つ可能性を潰していけばどんなありえなさそうなことでもそれが真実でした。
平野良は最高の役者だったということで。
世界で一番愛してる。