個展展示作品紹介の第2弾は、アラクネンシス・シリーズより、「現場」です。実物は60cm角で、全体がひとふでがきでできていて、ほどくと一本の線になります。
この、アラクネンシスというシリーズを最初に描いたのは、学生時代で、講義のノートに落書きでぐるぐる描いていたのがはじまりです。なので、もう半世紀近く続けていることになります。
つまり、落書きの発展形で……だれでも、長電話をしながらメモ帳なんかにぐるぐるとわけのわからない落書きをした覚えがある……まさにアレです。
なので、個展でよくきかれるのが、「集中して描くんでしょ?」ということなんですが、まさに逆で、これは典型的な?「ながら作品」……テレビ見ながらとか、けっこう調子いいです。
アラクネンシスというのは、ギリシア語で「蜘蛛」をあらわす「アラクネ」arachne という言葉からきていて、全体が蜘蛛の巣みたいになるところからつけました。
アラクネは、ギリシア神話に登場する機織女なんですが、あるとき、女神アテナと機織り競争をして勝ってしまい、怒った女神に蜘蛛にされてしまったというあわれな女性……
私が講義ノートに描いていた最初の「作品」が、まるでクモの糸みたいだったのでこう名付けたわけですが……まさか、半世紀にわたって描きつづけることになるとは……運命って、わからないもんですね(大げさ)。
このシリーズをつくるにあたっては、自分で、最初にちょっとした「法則」を設けます。で、それにしたがってあとはぐるぐる描くだけ……
描く前には、「こんなふうにしたいな」というある程度のイメージはあるんですが、作品の進行にしたがって、たいていみごとに裏切られます。この作品の場合も、全体がもうちょっと整然となるはずだったんですが……
結果としては、こんな感じで「がしゃん!」となりました。なので、タイトルは「現場」……建築現場でも、なんかの事故の現場でも……まあ、イメージで……
デティールは、こんな感じです。
アラクネンシスシリーズについては、以下にも書いてます
リンク1……アラクネ初号(野間美術館の下に出てきます)
リンク2……アラクネ・キューブ
リンク3……アラクネンリン
リンク4……アラクネンシス_闇の森







