夏越の大祓 | 雲の上は いつも青空

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賀羅加波神社の夏越の大祓に
参拝させていただきました。
1年の半分が過ぎたところで
半年の穢れを払うお祀りです。
旧暦の6月30日は暑くて
むしむしする時期で
流行り病もおこりやすく
疫病鎭護の意味もあったと
宮司さんがお話しくださいました。

大太鼓の音とともに
神事は始まりました。
宮司さんの祝詞の後
大祓祝詞を神様に向かってではなく
自分に向かって唱えます。
次に3つの道具を使って
自分を払います。
まずは解縄(ときなわ)神事
結んである藁をほどくことが
厄難を解くにつながるそうです。
次にほどいた藁で体を
左右左と自分で祓います。

次は人形(ひとがた)
人の形につくられた紙で
体を拭います。
この半年間で犯した罪や咎、
穢れを祓い、
また身体の悪いと感じる所を
人形で拭います。
そして人形に向けて腹の底から息を3回吹きかけます。
これらを紙の袋にしまいます。
この袋は神職の方が回収して
茅の輪とともに8月に
炊上げられます。

最後に 切幣(きりぬさ)
小さく四角に切った紙と麻を
まいて祓います。

古く平安時代から続く
神事だそうです。


賀羅加波神社の摂社宿里神社は
山城国祇園八坂神社の本宮で
茅の輪神事の発祥とされています。



茅の輪の由来
北海の武塔神が南海の神の娘を
婚に出かけたところ
日が暮れてしまいました。
武塔神はその地の裕福な
巨旦将来に宿を請うたが拒絶され、その兄の蘇民将来の家に泊まった。貧しい蘇民は粟茎で座席を作り
粟飯を炊いてご馳走した。
それから何年かたって
武塔神は八柱の子神を連れて
やってきて蘇民のために
報恩しようと告げ、
蘇民と妻と娘とに
茅の輪を腰に着けていよと命じ、
その夜この三人を除いて巨旦らを
疫病で皆殺しにしてしまった。
武塔神は
「我は速佐能雄(はやすさのを)の
神なり後の世に疫病(えやみ)あらば
汝蘇民将来の子孫と言ひて
茅の輪を腰の上に着けよ。
詔のまにまに着けしめば
やがて家なる人は免れなむ。」
と告げたという。
                        備後国風土記より

古くから続けられている
貴重な神事に参拝させていただき
今年の後半も
頑張れそうです。
先日御神木の欅の木にいた蛇さん