多くの有名な宗教者に共通することがあります。
それは極限状態の中で神秘体験を経験していることです。逆を言えば、極限状態の中におかれると、人間は神秘体験を経験することになります。
要するに、ごく普通のノホホン状態では神秘体験をすることはほとんどないと言えるのかもしれませんね。
よって、そういう厳しい修行に挑むか、病気などによって極限状態に追い込まれたとき、人は様々（さまざま）な神秘体験を経験することになります。
空ちゃんの高校生から大学生のころがまさにそうでした。どもりというものを深刻に考え、最後は自殺するまで追い込まれました。そして、そこで信じがたいことを経験したわけです。人間はここまで追いつめられないと霊的に目覚（めざ）めることができないのかもしれません。
霊的に開花した指導者にめぐり会えば、そこまで苦労することはないかもしれませんが……
ただ、その場合はその先達（せんだつ）に頼りすぎて、そこで新たな問題が生ずることになるかもしれません。自力、自分で考え抜くということ、これが非常に重要だと思うのです。
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