占い師の上野山順子です。
先日の休日、夫が久しぶりに何も予定がなく自宅でゆっくり過ごしました。
夫と一緒にカフェに行ったり、散歩に行ったり、何気ない時間がとても嬉しくて楽しかったです。
今だにこんな休日が嬉しいなんて、自分でもなんでだろう？と思っていたら思い出したことがありました。
結婚当初から私は義父母との同居で、どんな時も自分の気持ちが休まりませんでした。
なぜなら私は「人前ではちゃんとしないといけない」という思い込みを持っていたため、家でもいつも「きちんと見える」ように頑張っていたからです。
掃除、洗濯、ご飯を作る、家事を完璧にこなすのが、私が決めた「ちゃんとした嫁」の姿でした。
何もせずダラダラするのは怠けている証拠、普段の私を見せてはいけないと思い込んでいたのです。
でも心の中では「土日ぐらい気兼ねなくゆっくり寝たい、ダラダラしたい、何も家事をしたくない」と、ずっと思っていて、
「どこかに部屋を借りて、そこから私はこの家の嫁として通いたい」と思いながら暮らしていました。
あの頃の私は自分の気持ちは黙ったままで、ただ不満ばかりが溜まる毎日。
一方で、本音を言うと家の中が揉めることになり、自分がこの場にいられなくなる、と思い込み「私の気持ちを察してよ」と、夫に無言の信号を送っていました。
子供の頃から私は自分の本音は言わずいつも「〇〇になったらいいのにな」と、願っている状態でした。
自分自身、傷つくのを恐れて、本音を言う勇気がなかったのです。
そのうち義父母の病気の看病や介護が始まり、益々自分のことは後回し、やがて義父母を見送り、子供達も巣立ちます。
誰かのために生きてきた人生が一区切り瞬間でした。
「これでやっと楽になった」
そう思ったはずなのに、今度は何をしていいのかが分からず、ずっと心のモヤモヤも晴れない状態。
辛い気持ちになっていました。
心の中の固い塊だけが残っていることに気付き、正体を紐解くきっかけになったのがタロット占いでした。
そこからタロットカードを学び、そして手相や潜在数秘術、心理学と出会います。
次第に自分自身の本来の姿に気付き、葛藤を抱えつつも受け入れることで、どんな自分にもOKが言えるようになりました。
今は夫に「あの頃の私、頑張っていたよね」と言っています。
すると夫は「そうかな？」と笑いつつ、今こうしてお互い元気に穏やかに過ごす時間が有難いと言っています。
このような何気ない日常で夫とゆっくり休日を過ごせるのが幸せなこと、だから嬉かったんだと気が付きました。
今の夫婦の関係から、過去の自分が感じた思いを味わうことで、あの頃抱えていた気持ちに思いを馳せ、
今の幸せを実感し、心がホッとしました。
このように自分が嬉しいことや、嫌だと感じると時「なんでこう思うのかな？」と考えてみるとその理由に気付く場合があります。
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