お釈迦様のお話しの伝え手 渋谷規子です。

 

片手は作業

両手は真心

 

これは以前学んだ言葉です。

 

最近、ふとこのことを思い出すことが・・・

それは自分で作った湯呑茶碗

 

 

まぁるくて大きなカフェオレボールのような

湯呑茶碗を作りたくて

はじめてろくろを回すことに挑戦してできた

世界で1つだけの私の湯呑茶碗

 

お茶を淹れたり、コーヒーを淹れたり

在宅勤務になった私の大切な相棒

 

大きくて持ち手がないので

片手では持てません。

だからいつも両手で抱えるようにして

飲んでいます。

 

 

それがなんだかとても落ち着くんです。

在宅になってFAXもコピー機も

すべてが家庭用なので

今までと同じ業務なのに

倍以上の時間がかかって

それに慣れなくて心はイライラ…

 

そんな時にこのお茶碗に暖かい飲み物を入れて

両手で抱えるようにして飲んでいる時

不思議と心が穏やかになるんです。

イライラが静まるんです。

 

これはきっと

 

合掌 

 

と同じ効果なんだと思いました。

 

「これ以上は何も望みません」

という思いが現れている清らかな所作

最も美しく尊い両手をつかう所作

それが合掌。

 

仏教では、

右手は清浄なる手、

左手は不浄なる手、とされています。

 

清らかな面と不浄なる面を

あわせ持つ愚かな人間

本来の人間の姿を現しているのが

合掌。

 

そんな自分の心を見つめることが

できる静かな時間。

 

仕事の合間の短い時間ですが

自分とつながる時間

心の静寂の時間です。

 

両手を使うということは

丁寧な行動だけではなく

心も丁寧に扱うこと。

 

心と体は繋がっている

心身一如を実感した時間。

 

もっと自分を大切にしよう

深いところの自分は何をしたがっているのか

両手でお茶碗を抱えながら考えています。

 

思わぬところで相棒から気づきをもらえました。

大切に使っていきます。

 

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次回の逆視フォローアップ講座では

「心の構造」をお話する予定です。

心の深い部分のこと一緒にお勉強しましょうね!