最近変な話ばかりしてますけど、今回も変な話です。
躁うつの鬱期なんで勘弁してください。
奥さん、俺、だめだ。
後輩から貰った引退へのメッセージカード。
さして後輩とは仕事以外で関わらなかったから、
後輩には「カメラの先輩」か「脚本を書く先輩」と捉えられてるようで、
メッセージカードにはそのことに対することが殆どだった。
違和感。
そう一言だけで、カードを読んだ心境を表現できる。
そりゃあ、後輩は、一生懸命書いてくれた。
嬉しいよ。とても嬉しいさ。
こんな特長も愛嬌もない人間に、こんな手書きのメッセージなんて、有難いことこの上ない。
だれが好き好んでこんな奴に書こうと思うんだよ。ねえ。
脚本の賛辞がすごいんだ。
私の作品は、正直、はっきりいわせてもらえば、
「物語」だったら、誰にも負けてなかった。
敵なしだった。誰も敵わなかった。負ける気しなかった。
だから、当然といえば当然だった。
けども、俺は、それを褒められても、嬉しくなかった。
俺は、褒められたくって、作品を書いたのに。
私は、去年の9月。USBをかいた。
これを書いたとき、
「これはヤバい。書いたら『戻れなくなる』」と思った。
しかし、私には、どうしても書きたかった理由があった。
はじめて、「作品で自分の利益」を求めたのだ。
それは経済的なものではない。
明らかに、自分の精神を外部から補完するために書いた。
そのために、自分の穴だらけの精神を観客に差し出した。
「この俺をわかってほしい。受け入れて欲しい。」
その一心だった。
何かわからないけど、強大なリスクがあることを予感しながら。
そして、その予感は的中した。
俺はこの作品以降、作品作りで確実に「壊れて」いった。
次作では、自分の心の膿を次々と切り出し、それで物語を構築した。
そして、私の10年の作成で培ったノウハウを駆使して、最低最悪の所業を行った。
こんなことは、絶対にやってはならない。
そう心ではわかっていた。
けれども、自分の思考を律することができなかった。
見たくないものを見て、書きたくないことを書き、
潜りたくないところに潜り、傷つけたくない人を傷つけた。
私は長年の作成でわかっていたはずのことがあった。
「作者が楽しくなければ、客が楽しめるはずがない」。
けれども当の作者は、いっそ殺してほしいくらいに、作成を誰かにとめて欲しかった。
今の自分は「作品で客に暴力を振るっている」。
この齟齬が、どこまでも許せなかった。
そう思っていながらも、最早完全に、「作成すること」が制御できなくなっていた。
それが、楽しくて、楽しくて、仕方がなかったから。
私には、それしかなかったから。
3作目も、大きな評価を頂いた。
だんだんとこの作成することに恐怖を感じてきた。
次もまた壊れて狂って作成するんじゃないか。
もう書くときにあんな辛い思いはしたくない。
また作品で暴力を振るい、大切な誰かを傷つけるんじゃないだろうか。
作成終わったら正気に戻れるんだろうか。
狂うペースがだんだんと短く、そしてそれが抜けるのに時間がかかっている。
次には完全に狂人になってしまうのではないか。
こんなこと、誰も理解はしてくれないだろう。
こんな中二病的思考。漫画の異能者じゃあるまいに。
本当の天才なら、こんなことで思い悩むことはないだろう。
そもそもそんなこと、意に介したりしないだろう。
それに、私は、いうほど、文書や物語は上手でもなんでもない。才能が突出してるわけでもない。
もしそうなら、私はもっと有名なはずだし、事態はもっと良い方向に転がっているだろう。
だから、こんな悩み、本当に、どうでもいいことこの上ない。
しかし、なんでこんなどうでもいいことに悩むのだろう。
どうしてこんなにも思考が外部の人間と乖離しているように思えるのだろう。
どうしてこんなにもわかってほしいと思うのだろう。
どうしてこんなにも寂しいのだろう。
どうしてこんなにも恐ろしいのだろう。
どうしてこんなにも同類を求めたがるのだろう。
私はそういう思考を重ねた。
唯一同類と思った人間と対話を重ねた。
そうしていくうちに、私は、私とその同類を差別する人間たちに復讐をしたくなった。
私の同類を守りたくなった。
なぜ私たちを認めない。なぜ謗る。なぜ差別する。
そのため、私は自分の力を誇示する必要があった。
乖離した人間の復讐のために、作品を兵器として作りあげた。
無理矢理にでも、私たち狂人の存在を認めさせるために。
そのために、また狂った。
けれども、私たちを認めない人間たちは、2年半を共にした仲間であることには変わりない。
わたしは心の底からその人たちを恨むことができずにいた。
自分は普通の人間として、彼らと関わりたかった。
それが夢だった。
ずっとずっと昔から、普通のひとと普通に関わりたかった。
最初から、私は、作品作りを諦めるために、サークルに入った。
サークルで、私の二束三文にもならない作成意欲を殺いでほしかった。
けれども、誰も私を殺せなかった。
傷つけることさえできなかった。
逆に、この作成意欲は加速した。
自らを滅ぼすほどに、大切なひとを傷つけるほどに、成長していった。
私は、また、何かのきっかけで、狂うことを恐れている。
なにか化物じみた何かが心の中にいる。それに人格を乗っ取られる。
それだけが怖いです。
本気で、そうおもってます。
もう、精神科通ったほうがいいっすかね。
だめっすわ。
また、なにかのきっかけで、悪い思考に落ちて帰れなくなりそうです。
ま。
ものは気のもちようなんだよな…
魔を認めれば魔はいるんだよな…
オカスピ系メンヘラなめんなよ!!!!