未知との攻防 | On the White Line.

On the White Line.

リハビリ中WWA作成者の日記。映像は引退。

縁遠いものって、ある。と、気づき始めた。

妙に信心深い私なので、そうすると、理解を超えた超人的パワーのせいなのではなかろうか、と思ってしまうのが私の悪い癖である。

面白いことに、私がやってみたい、と思うものの一部をやろうとすると、
なんらかの邪魔が入る、体調が悪くなる、とかして、どうしてもできない!みたいなことが起こるのだ。

それが1回や2回ならまだ偶然で片付けられるとしても、それが3回も続くとさすがにあれ?と思う。
4回目にして笑いながら、「ああ、わかったわかった。やめるよもう。」ってなる。

それの典型的な例が私と献血の話である。
「自分で稼ぎを上げてない人間は何か社会に貢献せにゃならんなあ」ということで、
近所(と言っても4キロ先だが)にある献血ルームに今週の日曜あたり出向こうと何度も思っていた。
しかし、そう思い立った週の日曜日ときに限って、
いつも何もやることがないって言うのに、そういう時何かしらの予定が入ったり、
月まわりの関係で体調が悪くなったり(女子の皆さんわかりますね)、
直前で風邪を引いて薬を服用したり、天気が悪くなったりする…

結局、そんなこんなで、大学に入る前には献血ができなかった。
しかし、社会貢献をせにゃならんという根拠のない義務感に突き動かされ、
大学生になったら献血せにゃならんなぁ。と思い続けていた。

そして、時は来た、大学に献血バスが来たのである。
しかし、悲しいかな、そういうときに限って、
やれ健康診断だ、やれサークルだ、
やれ次が授業で時間が無いだ、
よっしゃ献血するべ!と思えば大雨は降るわ、しかも並ぶものの待ち時間と次の授業の関係で結局できなかったわ、で、健康でありながらも献血はできなかったのである。
一応もらった粗品を見て、
「ワシャぁ献血から嫌われとるな」と苦笑いを隠せなかった。

そして、今月、また献血バスが来た。今度は時間もあった。
こんどこそ献血するべ!と息巻いて並んで、血液の検査のとこまできた。
確認事項を済ながら、採血をするおばちゃんがワシの腕を見て言った。

「献血の針ってねー、太いんですよー」
「はぁ、そうですか(まあ、太くても別に構わないが・・・」
「だから、血管が太いほうにささなくちゃならないんですねー」
「・・・・(あれ?」

ここで、とある記憶が思い起こされた。中学2年の話である。
ちょうどWWAで対角線を終わらせ、不老不死を半分くらい作り上げたところで、私は奇病に見舞われ、1ヶ月入院したことがあった。
そこで毎日、点滴と採血が行われた。
もともと注射自体はまったく大丈夫なのだが、そこで問題だったのは、注射針を刺す看護師がことごとく血管を外すことだった。
ひどいときには3回くらいやり直ししたこともある。もちろん、3回、刺したり抜いたりをブスブスブスブスと繰り返した。
これにはさすがの私も
一回で決めろよ!お前さん看護師だろお?!免許持ってるんだろおおお?!
なんでそんな刺し間違えんだよお!痛いんだよ!結構太いんだよこの針はぁ!!
と、言いたくなるくらいだった。

どうしてそんなに看護師が刺し間違えるのか。
ただ単に看護師の腕がマズかったのかと当時思ったのだが、
後に私は血管が細いのが原因らしかったのだ。

「さっきから両手の血管見てるんですけどねぇー」
「・・・・・・」
「どうも血管見えないんですよねえー」
「・・・はぁ、」
「気温の関係もあると思うんですけどねー・・今日は中止、ということでお願いしていいかしら」

また、手には粗品だけが握られていた。
これはギブアンドテイクではない。
またなにもギブできずに終わった。

次は体質的な問題かよッ!!!
血管細いのは私もどうにかしたいわい!!!

と、心の中で叫びながらどうもこうも献血には縁遠いな、と思い、
そして、この私を献血から縁遠くさせてる未知なる超人的力との攻防がどこまで続くか、
ちょっと試してみたくなったはるみさんなのでしたとさ。

ちゃんちゃん(終