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ある日の部活の帰り道、唐突に、部活の先輩が、
「アタシ今日からニコニコ動画のR18見れるんだ」
と、言いました。
あまりに(ある意味)唐突すぎて、意味が掴めませんで、
すぐにお誕生日おめでとうございます、と、言えませんでした。
なんともユーモアに富んだ先輩でございます。
いつもこんなんでございました。
しばらく会ってはいませんが、きっと今でもそうでしょう。
対する私はあの時の先輩と同じ歳となりましたが、
ユーモアとは名ばかりの寒く幼稚な言動ばかりを繰り返し、
毎度毎度成長しねぇなあと自己嫌悪に頭を抱えている日々を過ごしております。
何かにつけて先輩は私の目標であり、尊敬の対象です。
先輩は我が部の先代の部長であり、かつては自身一人だけで部を切り盛りしていました。
こんなこともありました。
先輩がまだ学校を卒業する前のある日、学校の図書室で朝日から出版している週刊誌AERA(アエラ)を読んで、
私に「面白いよ」と薦められたことがありました。
しかし、当時の私は正直あまり面白いものとは感じることができませんでした。
その時私は素直に、まだ私は先輩の境地に至っていないのだと実感致しました。
正直言いますと今でもその境地に至っておらず、
時々その雑誌を読むようになりましたが、
大好きな俳優が表紙にでる時や重大事件のものしか手に取らなくなり、
これは当時から進歩どころか退化してる様にしか思えない有り様で、
そしてそれが今の、18になりました私なのでございます。
先輩の境地に至るのはいつの日か・・・?
将来、自分が先輩のように人の目標になれる人間になれればいいな、
と、思った18歳の冬でした。