本棚を開けたら「生きるのが面倒くさい人〜回避性パーソナリティ障害」(岡田尊司著)が目に入り、目を通してみた。

多分一度読んでいるはずだけど、、、

 

こういう類の本はたくさん読んできたけど、いつも読む前は何かしら生きづらさが減るヒントを得られるのではという期待に胸膨らませるのだが、何かを得られたことがあまりなかった。

回避性パーソナリティとは、思春期から青年期辺りで無気力となり、勉強、仕事、人間関係はもちろん日々の様々なことに億劫で、可能な限りそれらを回避したくてたまらない状態を指す。なので「生きるのが面倒くさい」。

 

私が億劫に感じること。

仕事に行くこと、会話をすること、人に頼み事をすること、食事を作ること、ジムや習い事に行くこと(無理して頑張るのは止めた。楽しくなければしない)、お風呂に入ること、洋服靴を買うこと、美容室に行くこと、年賀状(止めてから7〜8年)、新しいことを覚えること。

この本によると私は回避性・・に当てはまるようだ。

 

後半、個別の事例が多く紹介されていたのですが、例えば引きこもりのAさんはこちらの先生にコンタクトをとりカウンセリングを通じて働けるようになったと書いてあるものの、そのカウンセリングがどういった内容かが書かれていないので、どの事例もこういう状態からこう変わったという事実のみで私には参考にはならなかった。

 

心理系の本は、当事者ではなく親や恋人など周囲が取説的に読むには参考になるかもしれない。

根本的解決にはならないものの、当事者は誰にも理解されないと苦しんでいるから、苦しんでいることをただ知ってもらうだけでも大きなことと思う。

ただそんな奇特な人が周囲にいる人はほとんどいないだろうとも思う。

 

私は、回避性・・という言葉を知らなかったけど、半鬱状態だと定義していた。

この言葉を知って、これに当てはまったところで何も救われない。

回復するために、こういう細分化やラベリングは必要なのだろうか。

次はそのことについて書いてみたい。(考えがまとまったら・・・)