前回書いたように、

息子の精神状態は波だらけで、

楽しく友達と過ごしていたと思えば、

不安でどうしようもなくなり、生きてることを辛く感じる。

なにがどうきっかけとなって落ちるのかさえわからない。


退院してからもちろん何度も何度もあったことだけど、

離れて暮らす今、

息子の精神状態の不安定さは、

私の精神状態にも影響する。



突発的に死を選ぶ人がたくさんいるこの世の中で、

きっと大丈夫、と思っていても、

もし、一瞬の衝動で行動に移されてしまったら、と想像する。


ラインが既読にならないだけで不安になり、

死んでしまっていたらどうしよう、と思ってしまう。

一緒に

狭い部屋で暮らしでいれば息子の異変にも気づくだろうけど、離れていたら

気づいた時には手遅れ、ということも十分にある、


この前のことがあってから、

毎日無駄に息子に連絡を取っている。

精神状態の確認とと安否確認。


先日も思い立って息子のところへ行った。

息子の今の状態を知らない旦那にしたら、

なんでそんなに?となるので、

旦那が仕事の間に行って、帰ってくる。

もちろん、自宅の家事やその他諸々の手は抜けない。

時間に追われる。

息子のアパートにいたのは2時間半のみ、

息子と顔を合わせた時間は大学に迎えに行ってからの30分ほど。


それでも、この時間に意味はあると思いたい。


夕飯を作って、

掃除をして、


綺麗な部屋で、

おいしい(かどうかは怪しいけど)ご飯を食べれば、

少しくらい気分は上がると信じている。


私の時間の許す限り、

息子のフォローしたい。

その思いだけ。



そして、この時

息子の不安の原因の1つを知ることができた。


息子は、国家資格を取ろうとしている。

そのために今の学部へ進んだ。

ただ、その道はなかなか狭き門で、

4年間規定以上の成績を取り、尚且つ上位のわずか人数しか大学院でそのための勉強ができない。

と私は理解していたが、

息子が言うには3年の段階で成績でふるい落とされ、その勉強のコースに行けない人が出てくるらしい。

人数は決まっていて希望者が多ければ多いほど倍率は高くなる。

コースに行けなければ、実習も受けられず

その時点で道は途絶えるらしい。

(息子が言っていることでどこまでが合ってるのかは不明)


それでも国家試験に挑む場合、

別で実習に行けるところを探し、

また大学院などで勉強をする、らしい。


頑張ってはいるものの、

その、コースに入るのは難しいレベルにいる、と。


そのために大学に来たのに、

資格を取れなかったら、

私と旦那の期待を裏切ったら、という不安だったようだ。


私は、資格を強要したこともないし、

4年の間にのんびり将来を考えればいい、というスタンスでずっときていたし、

それは病気前から事あるごとに息子に伝えていたことだ。

なので、まさか息子がそんなことを悩んでいるとは思ってもいなかった。


サボらず、

単位取って、

卒業したらそれでよくない?

この学部の人も大多数が一般企業に就職するよ?

資格が取りたいならその時また考えればいいし、

普通の就職でもいい。


就職して、

合わなかったらまた転職すればいい。


その時その時自分がどうしたいか、でいいやん。



何度も伝えていたことではあったけど、

記憶力な問題もあって忘れているようだったので、

もう一度伝えた。


結果、

心が軽くなった、そうだ。



息子は小さい頃から、

私や旦那、その他家族がどうしてほしいか、とか

どうしたら喜ぶのか、を

考えてしまう性格ではある。

旦那や義父からの圧のようなものを感じているのも知っている。


私や私の母が、

気にしなくていい、と言っても

なかなか気にせずにはいられないようだった。


今回も、そういうことだと思う。



もし、パパがなんか言ったら

その時はママがちゃんと言う。

気にせずに今を楽しんで、

最低限のことはちゃんとして

頑張って留年せずに卒業しよう!

それが目標。


ということで息子の心は少し回復した。




もちろん、また同じことで悩み、

辛くなるだろう。

私は息子の変化をもっと早く感じ取り、

息子の限界が来る前に対処できるように努めるしかない。


それに目や体の不自由さに関しての不安は変わることはない。

そこからくる将来への不安の方が大きい。

それはもう少しでも回復することを信じて、

少しでも生きやすくなってほしい。