10月のお茶のお稽古は、「名残りの茶事」でした。

半年間の風炉が終わり、11月からは炉にかわるので、名残りの茶事と言うそうです。

今回は料理は点心。お盆に焼き魚・和え物・煮物・手まり寿司などが美しく盛られ、煮物椀と汁椀。どれもいつもながら御出汁の味が上品な薄味でとても美味。出汁巻やゴマ和えなど、よく作るものなのですが、全然別物。出汁巻はつるんとした舌触り、ゴマは栗も混ぜてすり鉢でペースト状になるまですりつぶしてあり、手間のかけ方が半端ではないです。

イチジクに白和えが盛られていたり、発想も美しさもすごいです。

今は手抜き料理がもてはやされますが、やっぱり手間をかけた料理は全然違います。

水屋の当番だった方は、前日からお手伝いされて一人料理教室のようで幸せだった、と、他のみなさんの羨望を受けていました。

おおざっぱでいい加減な私は絶対無理ガーン多分お手伝いにもならなさそう。でも少し手間をかけて料理しなければ、と反省。

主菓子も手作り。「着せ綿」という名前。昔、菊の花につく露が身体によいとされ、菊に綿を乗せて露を吸ったという故事にちなんだお菓子とのこと。

薄茶も様々なお茶碗がでてきました。夏から秋に使ったお茶碗で名残りを惜しむため、わざとそうしているのだと、先生の説明があり、お料理も様々な季節のものを取り入れてあったということ。

お茶は何気にしていても、一つひとつ意味があり、本当に奥深いものです。その時に応じて掛け軸やお花、道具のしつらえなど、すべてに気を配ってあり、これが本当の意味での「おもてなし」なのではないかと思います。

気の利かない私には不向きだよな、と思いつつ、でもお茶のお稽古は好きなので、少しでもあやかれるよう続けていきたい、と思います。おいしいお菓子とお料理も食べられるしお茶