珍しく自分で面白そうと思って観たインド映画。
面白かった、面白かったんだけど
原題の『3Idiots』の方が断然好き。
なんで邦題はいい話風にしたがるのか。
原題のとおり3バカトリオの話。
冒頭からして破天荒な行動が続くけども
3バカの中心にいたランチョーの影響を受けて
問題児扱いされながら
2人が成長してきた過程が面白い。
本質を伴わない受験や就職のための勉強と競争社会
っていう点で日本にも通じるところがあるけど
インドのはさらに強固な家父長制や
絶対的な上下関係が縛りつけるもんだから
時折ものすごく息苦しい。
でもその息苦しさを突然の歌とダンスと
バカバカしいイタズラが和らげてくれるので
全編通して楽しい。
ランチョーの自由さと涙もろさにやられる。
社会的に幸福そうな暮らしをすることと
本人の思う幸福って違うものだよね。
私も高校生の頃は「いい大学に入るために」
大学生の頃は「いいとこに就職するために」
「手に職つけるために」って言われてきたなあ
なんてことを思い出した。
まあ結果就職はしつつも舞台をやってるんだから
好きなように生きてるって言えるのかも。