こんばんは、そらです
書きたい事はちょこちょこ溜まっているのに身体が追いつかない日々
…って、いつも同じ事言ってる気がするな
さて、1年半掛けて、やっとこちらの本を読破しました
あ、内容的には読むのは全然大変じゃないです
辻村深月さんの文章はむしろ読みやすいと思う
読み終えるまでかなりの時間を要したのは、ひとえに私が集中して読む時間を作り出せなかったから…
40分ぐらい集中してまとめて読む時間が取れたら3日ぐらいで読み終わって
「今までの集中力のなさよ…」
ってなった
ま、1/3くらい読み終わってたからなのもあるけど
「…え?読めたじゃん、私」
って拍子抜け
で。
感想としては、とても、とても、良かったです
最後の大円団で泣いたよ
不登校の子達が主人公なのですが、それぞれの心の揺れとかの表現が丁寧で、当事者に取材されたりしながら思いを寄せて、もしくは身近にいらっしゃるのかな?と思うぐらい、心に寄り添うような、そっと包み込むような優しさのある本でした
読みながら
「あぁ、そうだよなぁ。
あの頃の私もこんな感じだったなぁ。」
って思春期の自分を思い出したり、
「あぁ、そうだよね。
保護者側の葛藤もあるよね。」
って親目線で胸がチクッてしたり…。
大袈裟かもしれないけれど。
あまりに描写が丁寧に書かれていたので、すっかり感情移入して、エンディングの部分であの頃(中学〜高校時代)の自分も一緒に笑ってるような気さえしました
今は不登校全肯定な話も聞くし、昔よりはオープンに軽やかになってきてると感じますが、近年増えてきてる、
「うちの子が不登校になったとしても、それはそれで良いと思う」
みたいな柔らかい価値観を持ってるようなお母さん数人から話を伺う機会があって。
いざそうなると、やっぱり揺れ動くところも多少なりともあるし、やっぱり親は親で学びのある経験というか、それも人として生きる故色々思うところはあるんだよなぁ…と感じる時があって。
結局は当事者になってみないと分からない事ってありますもんね。
あとは内容的に、荒れた校風や家庭環境で不登校になる子が多かった80年代、それとはまた少し違う感じの90年代、それまでのパターンには収まりきらない00年代に入ってからの流れ…ちょっとずつ違う雰囲気を感じたりもしました。
こちらの本もそうなのですが
辻村深月さんの本は寄り添うような優しさのある、ふんわりした雰囲気の小説が多い気がして、昔から好きです
多分ね、東野圭吾さんの『ナミヤ雑貨店の奇蹟』の雰囲気が好きな人は好きだと思う
もうほんと、今回の本はあらすじからして気になる本だったけど、読み終える頃にはあったかい気持ちで涙が出てきたし、幸せな読後感だったので、またいつかまとめて時間を作ってゆっくり読み返したいです
ハードカバーだし、350ページ超だけど、多分ずっと手元に置いておく
途中何度か、なかなか読み進めない自分に焦ったりもどかしくなったりしたけど
(勝手に自分責めしたりしてたw)
「少しずつ大切に丁寧に読みたい」
って気持ちを優先して読んで本当に良かった
って、まだまだ読みたい本が溜まってるので、また時間を作らねば
次はどんなジャンルにしようかな?って選ぶのも楽しいんですよね
おススメがあったら教えて下さいねん
。。。