タロー、初めてのことや、不安なこと、やりたくないことは断固拒否なオトコです
「歯科医からどうされますか?」と私に聞かれた際、タローに「どうする?やってみるよ?」と聞きました。
タローが「イヤだ」と言った時の顔が、あー……これ、ダメなヤツだ
と瞬時に悟ったので、一度、「すみません、あと2週間、カンタンなやつで頑張ってみます」
と言った時の、歯科医の顔が、甘やかしてんな〜と言った顔でした
いや、違うんです。この子には、前もって説明しとかなきゃいけないんですめんどくさいんです
と心の中で思いながら、帰りにコンコンと、次、ダメだったら、かぶせたものの矯正をすること、なぜ矯正しなきゃいけないかを、説きました。
で、やっぱり簡単なプラスチックを引っ張るだけの矯正ではダメとなった時、タローは、「ヤッパリイヤだ。まだ引っ張るヤツでする」
「いやいや、それはもう、ダメだと、話したよね?」となり、とりあえず、「あんたがダメでもカタを取らないといけないから、それだけはしてもらうよ」と言って、カタをとってもらうことに。
キチンと話していたのでこれはすんなりと、いや、渋々とオッケーしたタロー。
みなさんも経験あると思いますが、あの、カタをとる、ピンクのプニュプニュの、、、あの気持ち悪いヤツを、口に入れられた途端
待合室まで聞こえてきた
「ギャー」の泣き声と「動かないで!今動いたらまたイチからになるよ」の医師か看護師さんの声と、またもや「ハナシテー」
あ、これ、ダメかも……
案の定、数分後、看護師さんが待合室まで。
「すみません、お母さん、カタはなんとかとれたんですが……ぜったい、つけないと言い張ってまして……どうします?かぶせもの、作ります?」
ヤッパリ
診察室に入ると、タロー、椅子の上で、起き上がって膝を抱えていました
ハー
歯科医の先生が、一生懸命説得にかかってたけど、私の顔を見て
「絶対にイヤだそうです。臭いと感触がイヤだったみたいで……。カタを取る時だけで、あとは臭いもなんもないし、つけてても痛くないよって話してるんですが……」
と言って、匙を投げた様子。
それから、10分くらい、説得をするもノー。
とうとう「次の患者さんがいるので、待合室で話してもらえますか」
と言われてしまいました
で、待合室で、もう一度なぜ、矯正が必要か話をし。
「顔の形が変わってしまっていいんだね?」
「イヤだ」
「じゃあ、カタチ作ってもらわないと」
「イヤだ」
「じゃあ、仕方ない。顔が斜めった後に、針金で本格矯正だね。」
針金で矯正の説明を受けていた、タロー
「絶対いやー」
「じやあ、どうすんのさ」
を、10分ほど繰り返し。ジローのお迎えの時間も迫り。
今日は無理かな。はー、めんどいな……
「あのさ、何がイヤなのよ」
「臭いも痛いのもイヤ」
「カタは、臭いもないし、痛くもないって先生いってたやん」
「でも。。。だって。。。」
「でもも、だっても、クソもあるか作ってみて、イヤだったら考えてやる。作らんと話にならん2年生にもなるのに、イヤだイヤだって、赤ちゃんかとにかく一度作って、イヤだったらそん時にまた、イヤだと言って」
↑これ、同じこと3回は言ってます。
が、その時、魔がさしたのか、タロー。
「……つくるだけ」
よっしゃすかさず、受付に
「すみません、医師にお願いしますと伝えてください!」
タローがグジグジ言っている間に、カタは固まり(30分くらいで固まると説明うけていた)あとは調整だけ。
ジローのお迎えがあるので、私だけいったんお迎えに。
急いで帰ったら、医師が
「「お母さん、なかへどうぞー」
「ダメでした?やらないって言ってます」
「いや、意外とつけたら大丈夫だったみたいです」
はー
でも、1年前だったら、ぜったいオッケーは出なかったタロー。
うん、成長したわと思うことにしました。
一日中つけてても、とりあえず大丈夫みたい。
でも、外したいのは外したいみたいで。
学校は給食と体育と、お外遊び、音楽の時は外して良いよ、と伝えてます。
さて、1週間で良くなるのか?
ちなみに、このカタを作るのに3000円。
針金で固定は数万かかるらしいので、絶対、この3000円で終わらせたい