
年とるって、アメリカ人にとっては屈辱なのね。
だから若づくりを一生懸命にやる。
若いことは力の象徴、ヒーローの象徴。
でも日本人のすごいところは、年をとるって悪いことじゃない、と思えるところね。
力だけだと、世界は支配できるかもしれないけど、人の心は支配できない。
最近、おばさんになってきてね。
自分すごいよなぁ、って思えることがあるのね。
おばさんになって得意になったこと。
世間話(*^m^)
特に天気の話(^O^)/
いや、別に気象予報士じゃないから、天気図使って話してないよ?
暑いですねぇ、ひと雨ほしいところですねぇ。
雨続きで洗濯物がつらいですねぇ。
めっきり涼しくなりましたねぇ、暑さ寒さも彼岸まで、ですねぇ。
熱中症に気をつけてくださいね。
花のネタもいいのよ?
花壇の朝顔、いい感じで咲きましたねぇ。
お花見行きましたか?
若いころはすんごく疑問だったのね。
年行った人って、どうしてあんなに天気の話ばっかりするわけ?
天気なんてどうだっていいのに・・・
すごい「無駄」だと思ってた。
早く本題に入れよ、って。
いやぁ大人の世界はね。
若い人には分かんない、微妙な路線ってのがあるのよ。
本題に入れない人もいるのよ。
その点天気は、万民共通、一番無難なのね(  ̄ - ̄)
エレベーターでたまたま一緒になって、数字のランプを見続けているのってつらいのよ?
そんなときに、「今日は暑かったですねぇ」「そうですねぇ、年寄りにはこたえますよ」
「まだお若いのにそんなことないでしょう」「あっはっはーこう見えてもねぇ・・」
とか言ってる間に着いてしまう(*^_^*)
それに、年寄りがこのシチュエーションいまこの時に、
何を言ってほしいか、何をわかってほしいか、っていうのを
なんとなく感じるようになったのね。
この話術は若いころはなかった。
世間話的傾聴と天気を中心とする話術。
これぞ年とったと感じる瞬間?
そしてこのコミュニケーションが、治安を良くするのね。
いやホントよ?
天気の話は、「私はあなたに敵意を持っていません」って意味もあるんだってΣ( ̄□ ̄;)!
年とるって、腰痛とか肩こりとか膝がいたいとかコンドロイチングルコサミンとか、
いろいろつらいことはあるのね。
でも、年とったからこそ、人間同士の潤滑油になれるのね。
若いころは、さっぱりタイプなのよ。
あぶらが乗ってきた、っていうのは、じじばば独特の潤滑油のことを
言うんじゃないかと思う。
まぁねぇ、物理的に脂っぽい人はいるけどねぇ(  ̄ - ̄)
年とって、昔はでてこなかったしゃべりや天気の話、世間話が出てくる。
これ、年とったと感じる瞬間ですね。