福島とチェルノブイリ、何を信じる? | 歌音

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おととい、原発推進派?のセンセイ(あえてカタカナにしてみた!)が言ってました。


「誰の言うことを信じたいんですか?」



これには非常に腹が立ちました。

本音で語るトークセッションだったかもしれない。

でも、ものには言い方ってものがあるよね?



でもほんと、みんな言うことが違うのよ。

立場でいろいろあるんだろうけど。


センセイは、政府の発表に対して、

「どうしてうそをつく必要がある?」と言いました。


じゃあ、いろいろ言われている「危険情報」は、うそ?

それこそ、どうしてそんな危険情報を嘘をついてまで流す必要がある?


結局、自分の立場を大事にして、いろんな発表がされてるんだと思います。



福島とチェルノブイリを比較する報道も、それぞれです。

私の友人の住んでいる長野は、信濃毎日新聞がメインみたいです。

その信濃毎日、地方紙にしてはモノを言ってますねぇ。


原発がない県なのに、かなり突っ込んで危険性を指摘しています。


ここから信濃毎日新聞の転載。


チェルノブイリの被災者が来日「原発考え直すべきだ」


1986年のチェルノブイリ原発事故から26日で25年になるのを前に、被災した非政府組織(NGO)メンバー、パベル・ウドビチェンコ氏(59)が22日、来日。東京都内で記者会見し、福島第1原発事故について「チェルノブイリと同じく世界を震撼させた。どんな楽観論者でも原発の存続について考え直さなければならない」と指摘した。
 同氏が住む町はチェルノブイリ原発から約180キロ離れているが、土壌が放射性物質で汚染され、今でも木の実やキノコ類、魚などは食用禁止。甲状腺がんなども多発しているという。
 教師として汚染地域に住み続けNGOを結成、子ども向けの医療などに取り組んでいる同氏は「ロシア政府は事故による病気の調査に消極的だ。なぜ原発を造るのかという大きな問題に広がり、政府にとって危険な動きになるから」と指摘。「問題は山積しているが、政府はあてにできない。自分たちで行動するしかない」と訴えた。
 医師や教師が離れてしまい、医療や教育の水準が低下したとして「子どもたちは満足な医療が受けられず、差別的な目でも見られている。苦しみは続いている」と話した。
 全国の集会でチェルノブイリの現状を報告する。問い合わせは原水爆禁止日本国民会議、電話03(5289)8224。


それにひきかえ、ここからは産経新聞の転載。


チェルノブイリ25年 次世代に受け継がれた「不安」と「おびえ」


(長いので最後の部分だけ転載。上のリンクから飛んでね)



原発事故から10年以上経って生まれた子供たち。しかし、放射能による疾患の遺伝を立証するデータはない、と研究所のガサノフ副医長はいう。「リクビダートル本人に関しても、どの疾患が放射能によるものか科学的に断言できない。遺伝についてはなおさらだ」


 半面、精神的な不安は小さくない。「チェルノブイリの場合、ストレスという別の要素が病気の原因の一つだ。人々はもう25年間も、遺伝による病気になるのでは、という不安を抱き続けている」(副医長)

 同研究所を管轄する放射線医学調査センターのバジカ副所長は、「被曝した人から生まれた子供たちは病弱だという統計があるが、遺伝しているのは病ではなく体質だ」と話し、何世代もの追跡調査を行う方針を示す。


さらに、バジカ氏は、福島第1原発事故に触れて「漏れ出た放射性物質はチェルノブイリの10%で、幸いなことに、チェルノブイリのように大量の核分裂生成物質が上空に舞い上がることもなかった」と述べ、双方の事故の違いを強調している。

(キエフ 佐藤貴生)


放射線影響研究所元理事長の長瀧重信・長崎大名誉教授も「被曝者の子孫への遺伝的な影響は科学的に認められていない」と語る。

 長瀧氏は、同研究所が広島・長崎に投下された原爆の被爆者の数万人の子孫に対し長年調査を行ってきた結果、放射能の遺伝的影響が彼らに出たという事実は「今まで一度も明らかになっていない」と指摘。「住民の被曝線量が広島・長崎よりはるかに少ない」チェルノブイリにおいて、「遺伝的影響が出ることはあり得ない」と述べた。



さぁ、どっちの記事の続きを読みたいですかねぇ(  ̄ - ̄)



中部電力管内、さらに福島からもある程度の距離がある長野県だからこそ言えるのか?


信濃毎日の記事が指摘しているように、これなんだと思うんですよ。


ロシア政府は事故による病気の調査に消極的だ。

なぜ原発を造るのかという大きな問題に広がり、政府にとって危険な動きになるから」と指摘。



病気の調査に限らず、土壌汚染、海の汚染、すべてにおいて。

産経新聞のほうは、放射能と病気の関連性が断言できないとまで言ってる。

これは25年たってもまたわかんないってこと?

のんびりしすぎじゃない?

何世代もの調査って、人間はサンプルじゃないのよ?



さて、最初に戻ると・・・


誰の言うことを信じたいんですか?と言われると、信濃毎日を信じたいですね。

最悪を想定して、対応は自分でする。できる範囲しかできないけど。

そっか、チェルノブイリの10分の一だから大丈夫だ、って頭から信じるほど、

日本人はバカじゃない。


福島の人たちが大変なのはわかります。というか、わかる気がします。

簡単に「わかる」なんて言えるもんじゃない。

でも現実、割り切って最悪想定で何かをしておいた方がいいと思います。

じゃどうする?って言われたら、あまりにも想像を絶することだから、何とも言えない。

私の立場ではそこまでしか言えない・・・。


でも東京は、何かができる。

いちばん情報があります。

自分から情報に食いついていって、何を信じ、何を準備するのか。


賢い目と耳が必要になってきたと思います。

新聞も、うのみにしないようにしないとね。