「そのとき、そこにいた」と言えるものを1つ。

 

2004年10月2日の『シアトル・タイムズ』紙。記念に買っておいたものです。

 

当時バンクーバー(カナダ)に住んでいたのですが、日本人・日系人の知り合いや野球好きな人のあいだで、イチロー選手がいつジョージ・シスラーのシーズン最多安打数を超えるかが話題になっていました。2004年シーズンのことです。

 

イチロー選手があと1本でシスラー選手の記録(257本)に並ぶというところまで来ていたこの日(10月1日 テキサス・レンジャーズ戦)、私はちょうどスケジュールが空いたので、行ってみようと思って車でシアトルに向かって、試合を観てきました。急遽とった外野の端っこの席だったので、小さくしか見えませんでしたが、それでもその瞬間にそこで見ていたことに違いはありません。本人は覚えていないですが、前年に生まれた長女も連れて行きました。

 

イチロー選手は第1打席でヒットを打って記録に並ぶと、第2打席でもヒットを打って、(見ている方からすると「あっけない」くらいに)記録を超えてしまいました。この日、結局3安打を放ったので、上の新聞記事(翌日の新聞です)に、"259!" と書かれています。なお、このシーズンは、最終的にその数字を262まで積み上げたことは、よく知られています。