日頃より、私たちグランドホッケー部の活動をご支援いただきありがとうございます。

教育学科4年の前野友理(#02)です。

 

 

ついに引退ブログということですが…

今週末に引退を迎えようとしていること、全く実感がわかないです。

残りの1週間でまだまだやること、やりたいことはたくさんありますが、

これまで私たちを支えてくださった方々とチームのみんなに向けて、最後のブログを書きたいと思います。

感謝の気持ちとともに、私自身が最終戦にかける思いをお伝えできたら幸いです。

 

 

 

はじめに、

 

この一年間私たちの活動にご協力くださった先生方、監督のゆかさん、コーチの大谷さん、武藤さん、むっくさん、のんさん、ゆかりさん、本当にありがとうございました。

お忙しい中でも時間を作って遠くのグラウンドまで駆けつけてくださり、常に私たちに寄り添いながら熱心に、時には厳しくご指導くださりました。

なかなか結果が出せない私たちを見捨てず、上智の強みを引き出そうと一緒に考えてくださり、本当に心強かったです。

部員一人ひとりが成長できる今の環境は、皆さんのご協力あってこそだと強く実感しています。

あと少し、お力を貸してください。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

OGの皆さま、

今年度も多くのご支援をいただき、本当にありがとうございます。

会計として運営に関わる中で、皆様のお力添えなくしては私たちの活動は成り立たないことを感じた一年でした。

ご寄付のみならず、10年以上も離れた代であるOGの方々から運営についてご意見をいただくこと、メールを通して温かいお言葉をいただくこともありました。

それにも関わらず、なかなか良いご報告ができずに心苦しい思いでいっぱいです。

最後に、「一部残留」という結果を残すことで、少しでも感謝の気持ちをお伝えできればと思います。

皆様に直接お伝えできないことが心残りではありますが、この場をお借りして心より感謝申し上げます。

ありがとうございました。

引き続きSFHを見守っていただけますと幸いです。

 

 

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あと1週間足らずで引退を迎えるということで、入部してから今までを振り返ってみたいと思います。

私の4年間は、こんな感じでした。

 

 

 

まずは1年生、

部活の温かい雰囲気に惹かれてすぐに入部を決めました。

ビハインドやプレスのミーティングは正直いうと全く理解していなかったけれど、

SFH史上初めて一部で勝利をおさめた先輩たちを見て、こんなふうになりたい!とひたすら基礎練に励みました。

(あとはボールサーバーがかなり得意になりました)

 

2年生、

今思うと本当になんとなく部活をしていた一年だったと思います。

同期が少しずつ公式戦に出る中、自分がずっとベンチにいても「まあ2年だしな…」と甘えていた。

ポジションも迷走して、ちょうどDFやりはじめた頃でした。

それでも部活という空間が大好きで、それなりに真面目に練習に取り組んでいたと思います。

(ここでさらにボールサーバーの技術に磨きがかかりました)

 

3年生、

留学に行き、休部をしていました。

留学先の大学でもホッケーチームに所属して、自分以外ホッケー歴が10年以上のメンバーと練習、毎週末試合。

ここで、「ホッケーってこんなにおもしろいのか!」と気付かされました。

上手い人たちに揉まれて自分も少しだけ上達し、

ホッケーに対するモチベーションも高く帰ってきました。

部活に戻ってくると、いつのまにか「上級生」になっていた。

同期もスタメンとして活躍していて、焦りを感じました。

 

そして、秋リーグ。

ここでかなり先輩たちに怒られました。

新たにRIというポジションを任せてもらったにもかかわらず、うまくできないこと、ミスばかりでした。

自分がチームの足を引っ張っている実感しかなくて、試合中ボールをもらうのも、練習中の1-1のメニューですら怖かった。

与えられたポジションの役割を果たせずに、自分がこのポジションにいる意味、試合に出ている意味が見出さなかった。

「とにかくミスをしないように」と必死でした。

一人ひとり技術があって、ホッケーに対する熱量が自分の何倍もある先輩たちを見て、すごく申し訳なくなりました。

時には先輩からの指摘を素直に受け入れずにいたこともあったし、同じミスを繰り返していました。

そして、先輩方の引退試合である入れ替え戦。

一部残留はもちろん嬉しかったけど「私は何も貢献できなかったな」と情けなさでいっぱいで、複雑な気持ちのまま帰ったことを覚えてます。

 

 

そして4年目、

本当に一瞬だった。

なによりも、いろんな感情を味わった一年でした。

 

 

努力しても結果が伴わないことを、努力自体が足りていないことも実感した。

チームとして一つの目標に取り組む難しさ、うまくいかないもどかしさも感じた。

そんな時に自分が周りを引っ張れるほどの実力があればな、と情けない気持ちにもなった。

 

だけど、チームが得点した瞬間、勝った瞬間はは何にも変え難い達成感がありました。

のびのびとプレーしてる後輩たち、

得点の瞬間に飛び跳ねるチームのみんなを見て、

とっても嬉しかった。

新しく考えた戦術がうまくいった時、すごく楽しいと感じた。

練習中後輩が楽しそうにホッケーをしている姿を見るのも、自分に質問してくれるのも嬉しかったし、新しい技術を習得してメキメキ上達していくみんなをとても頼もしく思いました。

「悔しい」も「楽しい」もいっっっぱい詰まった一年間だったな。

 

 

とはいえ、私たちは夏から一勝もできていません。

 

 

Bインカレの学習院戦では、4Qの13分という最後の最後で失点。1-2で負けた。

入れ替え戦出場がかかった慶應戦、たくさんのチャンスがあったにも関わらず決めきれずに0-1で敗北。

1部順位決定戦、先制点を許すもFGで取り返して1-1。SOまでもつれこんだけれど、学習院に勝てなかった。

結果、一勝もできずに一部最下位に落ちました。

 

 

なぜ、あと少しのところでいつも勝てないのか。

同じように、大学からホッケーを始めた人が多い他のチームになぜ負けてしまうのか。

 

 

私たちは大学にグラウンドがないから?そのせいで基礎力すらも他チームより劣っているのか?

 

 

こんな言い訳に逃げそうになることもありました。

でもそれはあまりにも無責任で、

自分の努力不足・実力不足を棚に上げているだけだと気づきました。

チームのことを考えているつもりが、周りを指摘するばかりになっていた。

そして、もっと自分ができることがあったと引退間近になって思うことがたくさんありました。

気づくのが遅すぎたけれど、残りの期間でできることはまだまだある。

チームに尽くす気持ちで入念に準備をして、自信を持って入れ替え戦に臨みます。

 

 

ここで、私自身の一年について少し書かせてください。

 

 

攻めも守りと特にこれといった強みがない私が、

4年生になってなんとなく任されたポジションはどまんなかのセンターハーフ。

はじめは、自分がミスしても前にも後ろにフォローしてくれる人がたくさんいる素晴らしいポジションだなくらいにしか思っていませんでした。

だけどいざCHとして試合に出てみて、驚愕でした。

ありえないほど走らなければならないし、自分がつまると攻めも守りもうまくいかない。

前後左右すべて自分の範囲で、誰かが抜かれてフォローに出たつもりが自分もあっさり抜かれる、みたいなことばかり。

元々持久力には自信がなかったので、はじめはCHとして4Q走り切ることに精一杯で。

全く余裕がなくて、プレスの指示すらまともにできていませんでした。

春リーグ序盤、これは大変だぞと思いました。笑

自分が描いていたCHは、まいこさんやみさきさんみたいに安心感と頼りがいがあるCHなのに、

「今自分ができていることは何?」と考える日々でした。

あまりにも課題がありすぎて、何から磨けばいいのか分からなかった。

幹部としてチーム全体の課題も考えなければならない中、どちらも中途半端になっていたと思います。

 

そんなふうにボロボロだったけど、試合を重ねるたび、徐々に慣れていく感覚がありました。

リーグ序盤は上位校相手にとにかく粘り強く走って、ついていって。

気づけば体力を気にせずに60分全力で試合に取り組めるようになっていました。

春から今までの全試合、1分1秒もコートから出ずに走り切ったこと、確実に自分の自信になりました。

 

「とにかく走って、声を出す」

 

試合中も、練習中も意識して、

これが自分の持ち味かなと、なんとなく、本当になんとなく、感じ始めました。

同時に、自分が考える理想も見えてきた。

「次の試合はこれをやってみよう、ここに気をつけよう」と反省と実践を繰り返す中で、

褒めてもらえるようなプレーが増えました。

だけど、うまくいったと思ったら、その次ではまたできなくて。

マネさんがあげてくれる練習のビデオを見返して、自分の下手くそさに驚くこともありました。

 

そんなこんなで、4年生になってやっとホッケーがうまくなり始めた気がします。

まだまだ初心者なので、もっとホッケーがしたいなというのが正直な気持ちです。

だけど、初心者だからこそ、失敗を恐れずに自分の今の実力を出し切れる最終戦にしたいというのが今の思いです。

 

まとまりがなくなってしまいましたが、私のラストイヤーはこんな感じでした。

 

 

 

次に、チームのみんなへ。

 

 

 

後輩のみんな、

 

私たちは比較的穏やかな学年だからこそ、この一年たくさんみんなを不安にさせたと思います。

夏から一勝もできず、みんなのモチベーションを下げてしまったかもしれない。

勝てない中で練習する意味を失うこともあったかもしれない。

インカレ出場も、1部5位も、なにも残してあげられなくて申し訳ないです。

私は人に言えるほどうまくないし、できないことだらけで。

それなのにたくさん怒ってしまって、嫌な思いをさせたことも少なくなかったと思います。

いろんな要求をしたし、大事な場面を後輩に頼り切ってしまうこともあった。ごめんね。

でもそれくらい、みんなの力は今のチームにとって不可欠でした。

ピンチで得点してチームを救ってくれたり、

私がマークを外してると「浮いてる!ゆりさん!!」と怒ってくれたり。

とても心強かったです。

 

このチームで臨む最後の1試合、どうか私たちと全力で戦ってほしいです。

60分間、最後の1秒まで全力で走ってほしい。

ポジション関わらずみんなで攻めて、みんなで守る、私たちが描いていたホッケーをしたいです。

一部残留を果たして、「自分たちは勝てるんだ」と思い出してほしいです。

東農相手に失点を1桁に抑えられたし、リーグではFGで得点できるようになった。

確実に春よりも強くなっているから、自信をもって戦おう。

みんなで絶対に一部に残ろうね。

 

そして、少し気が早いけれど、私たちの引退後。

春リーグに向けて休む暇もないと思います。

そこで、改めて考えてほしいことがあります。

自分はどうなりたいのか、チームの一員として何ができるのか、そしてそもそも何で部活に入ったのか。

もう一度振り返る時間を作ってほしいです。

部活をやる中でほかに犠牲にする事はたくさんあるけれど、

間違いなくそれ以上に得るものが大きいです。

4年間続けていれば、モチベーションが保てない時期がある。

学業、就活、部活以外のことで悩む時期、精一杯になる時期もあるかもしれない。私もありました。

そんな時は同期をはじめ、チームのみんなの姿を見てほしいです。

周りにこんなに頑張っている人たちがいるなかで、自分の姿勢はチームに対して失礼じゃないのか。

なんとなく練習に足を運んで、満足していないか。

チームの一員である以上、自分が良くも悪くも周囲に与える影響を考えないといけないと思います。

周りと比べることが必ずしもいいとは限らないけど、少なくとも私はそうやって自分を奮い立たせていました。

同期、後輩のみんな、そして憧れる先輩方の姿を思い出したり、他大で活躍してる同期を見たり。

その度に、自分はまだまだこんなに下手くそなんだから、やるべきことはたくさんあると気付かされます。

なんのために練習しているのか、部活に入る選択をしたのか。

時々振り返ってみて、一緒に頑張るみんなを見渡してみてください。

きっと力が湧くはずです。

 

結局、部活をやっていて一番楽しい瞬間は「勝つ」瞬間だから、

そのためには頑張り続けなきゃいけないんだと思います。

 

来年こそ、「一部常連校」の地位を勝ち取ってほしいし、インカレ出場も果たしてほしい。

少し気が早いけれど(再)、みんながどんなチームを作るのかとっても楽しみです!

 

 

 

 

そして同期へ、

 

誰1人やめずに、8人でここまで続けてきたね。

最後の一年、それぞれ思うことも悩むこともたくさんあったと思うけれど、

それを人にぶつけずに頑張るみんなをすごいなと思っていました。

同期として、支えてあげられることは多くなかったと思うけど、

みんなと過ごす時間が本当に楽しかったです。

 

強く出しすぎた球も追いついてくれるし、最前線にいたかと思うといつの間にかdfのフォローに来ている真子、

相手のカウンターになっても1-1でしっかり粘ってとめてくれるすずか、

相手の右攻めをとめてチャンスを作り出してくれるちせ、

ボールを持てば絶対に何か起こしてくれる、攻守ともに安定感抜群のはるな、

しれっと相手のボールをカットしてピンチを救ってくれるどころか自分でそのまま攻め上がるアリー、

何度もきつく当たってしまったけれど、ここぞという時にいいコースに打ち込んでくれるなぎさ、

プレイヤーが怪我するとマネージャーとは思えない足の速さで駆けつけてくれるなつき。

 

みんなそれぞれいい所があって、自分にないものを持っていて、尊敬できる仲間です。

オフの日に集まっても戦術とか試合反省とか、常に部活のことを話していて、

そんな日常がなくなると思うとやっぱり寂しいなと思います。

 

夏からたくさん悔しい思いをしてきたね。

1年前掲げた目標を何も達成することはできなかったけれど、せめて次の代に一部の舞台を残して終わろう。

引退したら、みんなで部活のことゆっくり振り返ろうね。

これまで阿須の行き帰りにかけた交通費でも一緒に計算しましょう(恐怖)。

 

 

 

 

 

 

最後に、

 

 

部活は、いつでも自分の居場所でした。

自分にはないものを持っているたくさんのすてきな人たち、

ホッケーというスポーツに出会えた場所です。

朝早いし、休日は潰れるし、真田堀で砂だらけになるし、夏は毎日汗だくで臭いし。

変なふうに日焼けするし、時にはボール大のあざが身体中にできるし。

 

決してキラキラした毎日ではなかったけれど、

もう一度大学生活をはじめられるとしても、ホッケー部に入ると思います。

それくらい充実した日々でした。

楽しかった!!!

ホッケーに関してはまだまだ初心者なので、今後も続けられたらなと思っています。

 

 

 

 

 

今週末、いよいよ最終戦です。

ここで勝たないことには引退できません。

 

絶対に勝って一部残留を果たすのはもちろん、

理想を言えば、攻めて攻めて攻めて守って攻めて攻めて…くらいの比率がいいです。笑

 

相手のカウンター、全力で戻りましょう。

1-1で抜かれた時、死ぬ気で戻りましょう。

上智のカウンターチャンス、味方を信じて全力で上がりましょう。

サークル内、リバウンド、粘って決めきりましょう。

 

フィールドに立つ11人、ベンチのみんな、マネズ。

みんなが「楽しい」と思える60分になるといいな。

最後の試合となる4年にとってはもちろん、

後輩のみんなにとっても記憶に残るような楽しい試合にしたいと、強く思います。

 

視野は広く、声は大きく、気持ちは強く、指示は早く(あとから言うと文句だからね)。

もしも私の気が緩んでたら、足が止まっていたら、落ち込んでいたら、

みんな全力で叱ってください!!

 

 

まとまりのない文章になってしまいましたが、

ここまで読んでくださりありがとうございます。

 

 

これまで支えてくださったみなさま、あと少し見守っていただけますと幸いです。

 

 

今シーズン最初で最後の勝利、全員で取りにいきましょう!!!

 

 

 

 

 

2023.11.27

#02 前野友理

 

次は、部活の行き帰りをともにした、ちせの引退ブログです!