さて、先月ある小説を読んだので、そのご紹介をします。
『バッテリー』あさのあつこ・著(角川文庫)
ある中学入試の国語で見かけたのがきっかけで、読み始めたところ、意外に楽しめた作品でした。
小説の中で登場する「豪」という中学1年生の少年がいます。
彼は小学校のとき、少年野球をやっているのですが、病院のひとり息子。中学に上がったら、母親に勉強のため、野球はやめるように言われたのですが…というくだりが最初のほうに出てきます。
これは、フィクションです。実際、多くの医学部生に話を聞いてみると、中学時代、勉強以外のなにかに没頭することは奨励しています。
それは、部活であれば集中力であったり、体力であったり、仲間といった勉強では得られない経験が培われ、医学部に入ってもそうした経験は貴重だからです。
小説を読みながら、そうしたことをふと思っていました。
中学生であっても楽しめる作品です。冬休みにシリーズ6冊いかがでしょうか?
特に、野球を題材としているため、野球に興味のあるお子さんには最適かもしれません。
- バッテリー (角川文庫)/あさの あつこ
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記事後記
中学時代とは異なり、高校生になるとまた事情が異なってきます。
結構、他にやりたいことをセーブしつつも勉強時間は確保し、受験の準備に勤しんでいる様子。
大学に進学後、そのうっぷんを晴らすべく、皆さん勉強以外の多くにも積極的に参加。勉強にプライベートにと充実させた学生生活を送っています。