今月、国公立・私立を問わず、推薦入試の行われる大学が少なくありません。受験生、高校2年生にお話があります。
今日は、受験生のあなたへ。
基本的な姿勢は、一般入試で受かる実力をつけることが重要です。
理由は、あまり学力が伴わないまま、入学してしまうと、周囲の同級生と学力が合わず、留年したり、休学や学部変更をする事態に発展することもあるからです。これは医学部生から、たまに耳にします。
ですから、推薦はチャンスを1回増やすために受けるのです。受かるかどうかは、正直、受けてみなければわかりません。ただ、推薦入試の当日、ベストを尽くすのみです。
受験生ならば、すでに一度はオープンキャンパスに行き、推薦について聞いてきたり、推薦の過去問をもらってきて、対策も過去問に沿ったものをやっているかと思います。
推薦の問題は、特に私大の場合、基本~標準的な問題が多いので、時間内にミスせず、解けることが要求されてきます。これまで受けた標準的な模試の見直しなども、よくしておきましょう。
次に、面接対策。よく面接で聞かれる質問内容について、事前に答える内容を練っておき、その後、すらすら言えるように練習しておきます。
高校の先生と練習をし、面接マナーなども見てもらうと安心です。おじぎがうまくできなかったり、声が小さいなど、自分では気づきにくい部分です。
次回は、高校2年生向けにお話します。
記事後記
これまで、国公立・私立を問わず、推薦やAO入試で合格されたケースは多く、『医学部受験に強くなるマル秘テクニック』白水一郎・著(エール出版社)にも何人かの方に協力してもらい、体験記を紹介させていただきました。
医学部の推薦は、他学部の推薦とは異なり倍率があり、ときにはうまくいかないこともあります。
しかし、元々一般入試で受かるつもりで勉強をし、推薦はチャンスを1回増やすためと受けていれば、気持ちの切り替えもうまくいき、一般で受かる方も珍しいことではありません。
『マル秘テクニック』67頁では、推薦、前期と落ち、後期で富山大学に現役で合格された先輩の体験記を紹介しています。
「決してあきらめないこと」
これが医学部合格の秘訣です。