日本史に関する本を読んだので、ご紹介したいと思います。
『歴史が面白くなる東大のディープな日本史』 相澤理・著(中経出版)
その名の通り、東京大学の日本史の入試問題を、「古代」から「近代」まで抜粋し時代順に並べ、1冊の読み物にしたものです。
早稲田大学のような私大やセンター試験とは異なり、東大の二次試験は論述問題の形式です。
読んでみると、意外な話もあったり、思った以上に楽しめました。
例えば、NHKの大河ドラマで「平清盛」をやっていますが、「平氏はなぜ政権を奪取できたのか?」(06年度第2問)という問題があります。
(同書、78頁以降)
ドラマで見ていたことが、文字で解説されていると、改めて理解が進みます。
あるいは、教科書で有名な『蒙古襲来絵詞』(絵巻)を覚えていますでしょうか?
そう、元寇(蒙古襲来)の様子を描いた絵画資料のことです。日本の武士はよく戦いの場で、「やあやあ我こそは」と名乗りをあげ、敵に対して一騎打ちの戦いを挑みますよね?
これは正々堂々と敵に向かう武士の美徳ではなく、恩賞を受けるために必要な作法だったとあります。
すなわち、自分が戦功をあげたことを、戦のあとで証拠立てるために、名乗りの声を周囲に聞かせたというのです。
名乗りは敵に対してではなく、味方に対して行ったものというわけです。そのため、一騎打ちを挑んだのでした。
(同書、108頁より引用)
これを読むまで、私もてっきり正々堂々と敵に向かう武士の美徳とばっかりに思っていましたが、どうやら「御恩」と「奉公」という封建的主従関係にその理由はあったようです。
歴史が面白くなる 東大のディープな日本史/中経出版
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記事後記
これから、読書の秋。たまにはこうした本を読みながら、昔に思いを馳せてみるのも季節柄、ぴったりではありませんか!?
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