一昨日、届いた質問をご紹介します。
はじめまして!
僕は将来外国(医療が行き届いていない)で医療活動をしたい!と思っています。
まずは医師にならないとどうしようもないことなのですが、地域枠や地域志向の地方国立だと将来は地域に縛られてしまうと思い、地方国立は目指さずに地元であり国際機関にも就職している人がいる@大学に入りたいと思っています。
これからは@の一般推薦を受けて、前期も@を受けるつもりです。
ここからが質問なのですが、
・一般推薦を受けることは有益なのか。
・あまり国際医療をやるという人がいない(気がする)のですが将来そのような医師になれる可能性はどれくらいあるのか。
・@大学のレベルについて。毎年どのようなレベルの人が受かっているのでしょうか。
・他の志望校が考えられないのですが、将来国際医療に繋がるような大学は他にどこがあるのでしょうか。
文章にしたので伝わりにくいかもしれないと思います。すいません!
よろしければ返信お願いします。
※@は個人情報を考慮し、私のほうで伏せさせていただきました。
返信
こんばんは、白水(しらみず)と申します。メールをくださり、ありがとうございました! 早速、返信いたします。
> 一般推薦を受けることは有益なのか。
チャンスが1回増えるという意味では、有益です。
> あまり国際医療をやるという人がいない(気がする)のですが将来そのような医師になれる可能性はどれくらいあるのか。
こうした希望をお持ちの方は、全国に少なくありません。私にはこうした希望を持つ受験生から多くのメールが届いています。
スーダンで医療活動に従事している川原尚行医師をご存知でしょうか?あるいは、宇宙船地球号(NPO法人)代表の山本敏晴医師の名前を聞いたことはありますか?
『医学部受験に強くなるマル秘テクニック』白水一郎・著(エール出版社)43~48頁では川原先生、山本先生にまつわる話も入れておきました。機会があれば、書店などでご覧ください。
山本先生には、受験生に代わり、学生時代どういった勉強をすればいいのかなどもお聞きしています。
> @大学のレベルについて。毎年どのようなレベルの人が受かっているのでしょうか。
(一部省略)これは、全統記述模試のような模試の判定を参考にするといいでしょう。
> 他の志望校が考えられないのですが、将来国際医療に繋がるような大学は他にどこがあるのでしょうか。
医師免許があれば、どこでもなれます。ただ、長崎大学は(熱帯医学研究所があるから)お勧めだと山本先生にお聞きしました。
あとは、防衛医科大学校も任務などによっては、海外で医療支援に従事することも可能ですが、最近希望者が多く、全員行けるとは限らないそうです。
(これは、『医学部に入る2013』(朝日新聞出版)61頁にも関連記事があります)
簡単ですが、以上です。
なにかご不明な点がありましたら、メールをお待ちしています。
それでは、よろしくお願いいたします。
記事後記
私はシャイな性格のため、普段は知らない人と積極的に話すタイプの人間ではありません。しかし、皆さんのためとなると、そうも言ってられません。
本の出版前には、例えば山本先生には事前に原稿を見てもらい、内容に問題がないかどうか見ていただきました。
また、川原先生には出版後、先生の講演会に赴き、講演後、本を直接お渡しし、ご挨拶をするといったことをしています。
個人的には恥ずかしかったのですが、こうして将来を背負う方々の参考になる話をまとめることができ、思い切って行動した甲斐がありました。