歴史って、なんのために勉強するんだろう? | 赤ちゃんから思春期の子育てまでトータルで応援する元保健室の先生のブログ

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● 歴史って、なんのために勉強するんだろう?

こんにちは 三浦真弓です。

夏休みに入り、自分で計画してお勉強していますか。

受験生の人は

「夏を制するものは、受験を制する」

とかなんとか言われて、頑張っていることでしょう。

そもそも、なんのために、勉強するんだろう。



特に、歴史!

好きな人はいいとして、そんなに歴史が好きでない場合。

人の名前だの、いつ、その出来事があっただの、

「どうして、覚えないといけないのー」

そんなふうに思っていませんか?

私は、数字が好きだったので、歴史の年号を覚えるのは、結構得意でした。

今は、受験勉強で年号を覚えるなんていうことは、必要なくなっていますけどね♫

せっかくなので、上記の記事に書いた年号で、世界と日本を比べてみようと思います。

イギリスの選挙法が改正されたときは1832年。

イギリスでは、腐敗選挙区がなくなったようです。

この年、日本では「天保の大飢饉」が起きていました。

まだ、江戸時代ね。

冷害でお米ができなかったようです。

イギリスの第2回選挙法改正は、1867年。

都市の労働者にも、選挙権が与えられたようです!

日本はといえば、大政奉還の年ですね。



江戸時代が、これにて終わります。

イギリスの第3回選挙法改正は、1884年。

農村労働者にも、選挙権が与えられるようになりました。

日本はといえば、明治時代になって、伊藤博文が初代総理大臣になる前の年。

そして、

イギリスの第4回選挙法改正は、1918年。

21歳以上以上の成年男子と30歳以上の女子に、選挙権が与えられるようになりましたー!

この年、日本はといえば、第一次世界大戦を勝利で終えた年であり(イギリスも同じ連合国)

原内閣が成立した年です。

1890年から、日本でも選挙も行われたようですが、たくさん税金を納めた男性だけに選挙権がありました。

イギリスの第5回選挙法改正は、1928年。

21歳以上の男女に選挙権が与えられました。

日本では、1925年に成年男子に選挙権が与えられました。

女子に、選挙権が与えられたのは、1945年。

第二次世界大戦後に、ようやく成人男女に、選挙権が与えらえるようになりました。



ここで言いたいのは、「イギリスって、そんなに早くから、男女平等で選挙権があって、すげー」とかではなくて。

(まぁ。すごいとも言えますが)

どちらの国も、お金を持っている男性だけに選挙権があったものを、

少しずつ、成人男女に広げてきた、ということです。


お金持ちでなくても、女性でも、自分たちの暮らしを考える人に、投票する権利、欲しかったんですよね。

必要だと思ったのですよね。

男性だけとか、お金を持っている人だけが、国(住んでいる自治体)を動かせるって、変だな〜とか、嫌だな〜ということで、

選挙権が拡大してきたんですよね。


誰に投票したのかわからないように、投票できる仕組みも、考えられたんですよね。

できるだけ、1票の重みがどの人も同じになるように、当選者数を変更するようにもしています。

人口の少ない県で合区を作って。



歴史を学ぶというのは、ただ、出来事を覚える!ということではなくて、

流れを知ることで、今後の未来に生かすため!だと思っています。

将来、女子に選挙権は与えません、納税額の低い人には選挙権は与えません、みたいな、未来はやってこないと思います。

誰も、そんな法律を作ろうなんて思わないでしょうし、提案されても認めないでしょう。

しかし、認めないって誰が?!

議員さんが?

でも、法律を作る人って誰?

気づいたら、知らないうちに、いろいろなことが(しかも、今までよりも、不都合なことが)決まってたー!!!

そのようなことにならないように、歴史を学んでいるのではないかなと思います。

今回の参議院選挙、投票率がとても低かったようです。

もちろん、棄権する権利もあります。

でも、いいのかな。

これで。

選挙権を拡大してきた、当時の人々は、どのように感じているのかなー。

そんなことも、チラッと思った、今回の選挙でした。