勉強したら、よい大学、よい会社というのは、昭和の話だから~ | 赤ちゃんから思春期の子育てまでトータルで応援する元保健室の先生のブログ

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● 勉強したら、よい大学、よい会社というのは、昭和の話だから~

こんにちは! 三浦真弓です。

嵐の櫻井翔くんが校長先生の「先に生まれただけの僕」

第三話早々、自分と考えが合わない数学の先生をクビにしたので、自分が教壇に立ちました。

数学の授業の最後に、生徒から

「関数なんて学んで、社会に出て使うんですか? 役に立つんですか?」

と聴かれます。

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急に授業に立ったし、突然の質問で、オロオロしつつ、答えます。

「そうだな…。勉強することで、よい大学に入れて、よい会社に入れて…ということもないか」

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そうですよねー。

それは、私たち親世代が子どもだったときの、昭和の話。

生徒たちにはあきれられて、翔くん校長先生も落ち込みます。

その後、どの授業でも

「なんで、この勉強するんですかー」

といわれて、困る先生たち…

え? こまるんか~い!?

瀬戸康史さん演じる英語の先生だけは、自分が持っている「英語が必要な理由」を生徒に語ります。

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「君たちが社会人になるときは、働く人の数が減り、人口も減るから市場も減り、海外からの労働者が増える時代になる」

「インターネットでなんでもわかると思っているかもしれないが、そこで使われている言葉のほとんどが英語」

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「だから、英語は必要なんだ」

というようなお話です。

生徒は、この先、自動翻訳機がでてくるから、英語なんて学ぶ必要あるの?と思っているんですね。

もちろん、社会はどんどん便利になっていくのでしょうが、それと、自分が学ばなくてよいのかどうかは、別の話ですね。

この授業を参観した翔くん校長先生は、集会で、今度はちゃんと、数学を学ぶ理由を語ります。

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「数学は、考える力をつけるんだ」

「たとえば、投資の話があったとき、それがどういう話か、自分で判断できるようになるとか」

そうですよー!

以前にも書いたけど、

数学は、その学問を生活で使うためではなくて、その考え方とか、答えを導くために論理的に考える思考力を学んでるんですよー。

ただ、答えが出たらよいと言うのであれば、人工知能まで行かなくても、コンピューターで答えは正確に早く出ますからね。

もちろん、これはドラマでね。

本当の翔くんは、そのあたりは、ちゃんとわかっていて。

2012年のひみつの嵐ちゃんで、都内の高校を訪問したときに、

学ぶと言うことや子ども時代の思い出に残る先生の話をしていました。

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直接学校で学んでいることが、そのまま役に立つということではなくて!

学んだことをきっかけにして、視野が広がり、人として、豊かな人間に育っていくのではないかしら。

ということで!

親としては、今の子どもたちがオトナになる時代を考えて、よりよいようにしてあげたいことでしょう。

でも、今から考えても、

ぜんぜん具体的にはわからない時代を、子どもたちは生きていくことになるのでしょう。

それは、脅しているのではなくて、かつてみたいに、

「多くの会社が同じようにお給料が上がっていく」

「議員さんが、ハコモノをつくる予算を持ってきてくれるから、地域の経済は潤う」

とかではないわけです。

なので、よい大学に入ったら選択肢が増えるでもないでしょうし、よい会社に入れる可能性が高まるとかでもないわけです。

そんな事実を、ここに聴きに来て欲しいと思っています。

講師の先生ご自身も、このドラマをご覧になって

「尽きるところ、学ぶことに無駄は何もないのです」

と、おっしゃっております(^o^)

先生のこの記事の中でのお気に入りの一文はここかな~。

「単に感情や本能にまかせていては、いつまでたっても大人にはなれません。」

高校の立場でもない、大手予備校でもない立場から、今の大学の現実、入試の実態をお話くださいます。