ライトブルー桜、今年は本日3月26日と4月2日の2日間開催いたしますブルーハーツ

お馴染みの方もそうでない方も、皆さまどうぞよろしくお願いいたします。

 

ライトブルー桜とは?

自閉症をはじめとする発達障害について理解を深めようと、2007年、国連総会で毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」としようと決議されました。その世界自閉症啓発デー設立とともに始められたのがLight It Up Blue。自閉症の事を多くの人に知って貰おうと、青い服を着たり、姫路城やエッフェル塔など、有名なランドマークを青くライトアップするといった運動が世界中で展開されています (今年はコロナ騒動の影響により、ほとんどのイベントがキャンセルされております)。

 

そのLight It Up Blueに関心を寄せてもらおうと始まったのが「ライトブルー桜」。この啓発運動は2005年の4月、お料理SNSペコリ(現在はサービス停止)にてLinaさんの呼びかけで始まりました。賛同してくださる方々は、それぞれ「」が入ったお料理写真(青いお皿や青いテーブルクロスなどが写った写真)を持ち寄って、青く優しい光の輪を拡げて下さいます。

(参加方法は私の一つ前の投稿をご覧下さいませ)

 

こちらは今年作った青い卵のサラダ。紫キャベツの茹で汁に、ゆで卵を

どぼんと放り込むと、こんな風に綺麗な青に染まるのです

 

昨年のライトブルー桜2019に寄せて、このブログではオーストラリアのautismの子供達を取り巻く事情について簡単に触れたのですが、本日はオーストラリアの大人達はコロナ騒動に関してどのようにautismの子供達に説明しているのか、少し気になったので調べてみました。

 

今回のコロナ騒動を受けて、オーストラリアでは、外出禁止令は出ていないものの職場や学校の多くがクローズし、大人も子供もほぼ全員オンラインで家から仕事/勉強という事に“突然”なりました。

この「突然の事態」に適応し辛いのがautism(特にアスペルガー症候群の)子供達。学校が休校したり、友人との予定が急にキャンセルされてしまったり…。彼らの不安はいかばかりかと思い、Autism Awareness Australia にアクセスしてみたのです。

 

Autism Awareness Australia の勧めていたいくつかの記事を読んで気がついたのは、子供達にはきちんとした情報を与えつつ、大人達が君達を守るから大丈夫というメッセージが常に根底に流れている事。子供達の不安を取り除こうというその一点にかなりの心を配っているのが分かりました。

 

「子供だから説明しても分からない」ではなくて、事実を「子供達の分かる言葉」で説明する、これはなかなか根気とトンチのいる事とは思いますが、どのアーティクルを読んでも同じ事がニコニコ そして子供達にも「君達が不安に思うのは当たり前。その不安はきちんと口に出して君達が信頼する大人に伝える事」と語りかけているのが印象的でした。

 

色々読んで、最も興味深かったのは、アイルランドのautism教育専門の機関、Little Puddinsの作った「What is the Coronavirus?」と、The Sydney Morning Herald新聞のコロナ騒動に関する子供達からの質問に答えた記事

 

Little Puddinsの方はコロナウイルスにかかったらどうなるのか、かからないようにするにはどうすれば良いのか、また学校はいつか行けるようになるといった、子供達が知っておくべき事、理解しておくべき事が適切&簡潔に纏められています。英語もそれほど難しくないですし、絵も外国っぽくて可愛いので、「What is the Coronavirus?」は日本の子供達にもちょうど良いかもしれません。

 

 

シドニーモーニングヘラルド新聞の方は、「電話子供相談室」のような感じ。特にautismの子供向けという訳ではありませんが、コロナはインフルエンザの従兄弟だと説明したり、Goodトラベラー(!)なのであっという間に中国から世界へ拡まってしまったなどとユーモアを混じえて分かりやすく書かれています。

 

耳が痛かったのが「どうしてトイレットペーパーはなくなってしまったの?」という9歳のアリスちゃんからの質問に対する答え。

回答者も思わず “That’s a good question!”と書いた後、"トイレットペーパーというのは生活に絶対必要なもので、人というのは不安な時ほど何かを備えてきたくなるもの。でも大人達はsharingをするべきだったよね"と…。

 

トイレットペーパーだけでも子供達には悪い見本を見せてしまったというのに、さらに悪い事に、オーストラリアでも東京でもスーパーの棚が空っぽになるという騒ぎが起きてしまいました。私も上手くシェアリング出来なかった大人の一人として、子供達には全力で謝りたいです。

 

先の見えないコロナ騒動。大変な時期ではありますが、こんな時だからこそ、みんなで思いやりを持ち寄って乗り越えられればと思いますブルーハート