ライトブルー桜、2019年3月2日、1日限りのイベントですブルーハーツ

お馴染みの方もそうでない方も、皆さまどうぞよろしくお願いいたします。

 

ライトブルー桜とは?

自閉症をはじめとする発達障害について理解を深めようと、2007年、国連総会で毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」としようと決議されました。その世界自閉症啓発デー設立とともに始められたのがLight It Up Blue。自閉症の事を多くの人に知って貰おうと、青い服を着たり、姫路城やエッフェル塔など、有名なランドマークを青くライトアップするといった運動が世界中で展開されています。

 

そのLight It Up Blueに関心を寄せてもらおうと始まったのが「ライトブルー桜」。この啓発運動は2005年の4月、お料理SNSペコリ(現在はサービス停止)にてLinaさんの呼びかけで始まりました。賛同してくださる方々は、それぞれ「」が入ったお料理写真(青いお皿や青いテーブルクロスなどが写った写真)を持ち寄って、青く優しい光の輪を拡げて下さいます。

(参加方法は私の一つ前の投稿をご覧下さいませ)

 

青い卵はLinaさんの提唱したライトブルー桜のシンボル。上記のごとく、私もほぼ毎年作っています。

茹で卵を紫キャベツの茹で汁に漬けると青く染まるって皆さんご存知でした?

 

さて、本日の本題。

 

「オーストラリアのautismの子供達を取り巻く事情について」

 

1.はじめに

私の住むオーストラリアでは、自閉症や発達障害は「特性の一部」というはっきりとした認識があり、診断された子も親も特に悲壮感はありません。

私の周りにもautism(= 自閉症、以下autismで通します)と診断されたお子さん達が相当数いますし、子供のいない私でもオーストラリアのautism児童に対しての学習システムが耳に入ってくるくらい、みんなオープンであっけらかんとしているのがオージーのautism認識に関する最大の特徴だと思いますニコニコ
 

こんな風に、オーストラリアは世界でも有数のautism先進国なので、つい先日も発達障害と診断されたシンガポーリアンの友人の姪っ子ちゃん(ジャスミンちゃん、現在4歳)とご家族が、ジャスミンちゃんに最適な環境を求めてオーストラリアへ下見にいらしたそうです。

 

2.オーストラリアの就学システム

通常autismと診断された未就学児は、公的な専門の相談窓口に行く事を勧められます。相談窓口に行くと、アドバイザーがサポート体制がしっかりしている学校をいくつか紹介してくれるそう。その後、両親は学校にアポイントメントをとり、自分達が納得が行くまでとことん学校と話し合いを重ねると聞きました。

 

オージーの友人のお嬢さん(アディちゃん)も就学前にautismと診断されましたが、就学予定の小学校(普通の公立学校)に連絡をしたところ、すぐさま学校が教師とカウンセラーのバックアップチームを立ち上げてくれたのだとか。今では小学4年生のアディちゃん、毎日元気に学校に通っているそうです。 アディちゃんを含むautism の子達に向けた特別授業やスピーチセラピーなどを学校で受けているとも聞きました。

 

3.ジャスミンちゃんとそのご家族のおはなし

話は戻って、友人の姪のジャスミンちゃんとご家族がオーストラリアの学校で受けた待遇についてのお話をさせてください。

 

このご家族はシンガポーリアンでオーストラリア国民ではありませんし、永住ビザや就労ビザを持っているわけでもありません。そしてオーストラリアの永住ビザは現在かなり取得困難。なので、「うちの子をそちらの学校に入れたいと思うのです」と言っても、実現する可能性は一般的にはそれほど高くはありません。

そんな状況をふまえつつも、市の教育機関や学校はご家族とジャスミンちゃんにとてもよくしてくれました。

 

市から紹介され、ジャスミンちゃんとご両親が訪れた4つの学校(私立、公立両方含みます)はいずれもautism専門のカウンセラー、先生がいる学校。もしジャスミンちゃんが入学するならチームを組みましょう、うちではこういう授業、サポートが出来ますよと丁寧に説明してくれ、中には授業の見学をさせてくれた学校もあったそう。 日本の法律と同じく、オーストラリアの法律でもはっきりと子供の学習の権利は謳われていますが、オーストラリア国民でもないジャスミンちゃんに対しての学校の暖かい接し方にはとても感動を覚えました。

 

「ジャスミンと弟夫婦、早くオーストラリアに来ちゃえばいいのになぁ」なんて友人も言っていましたが、どうなるかは来年以降のお話となりそうですウインク

 

こちらは目玉焼きとクレソンと粉チーズのパスタ。目玉焼きはサニーサイドアップ晴れ明るい日の出を望んで作りました。