〜戦わなくても前に進める〜
最近、ある出来事がありました。
細かいことは書かないけれど、
ある場所でライブをするかどうかを考える中で、
少し引っかかるやり取りがありました。
「なんとなく、値踏みされているような気がする」
そんな違和感がありながらも、私は最初、
「だったら、ちゃんとやればいい」
「演奏で分かってもらえばいい」
「ここで引かずに進めばいい」
そんなふうに思っていたのだと思います。
でも、人にその話をした時、
「だったら、やっちゃろうじゃんか、というのも違うんじゃないですか」
というようなことを言われて、ハッとしました。
ああ、私、また戦おうとしてたんだ。
私はこれまで、
何かを証明しなければ
認めてもらえないような気がしていたのかもしれません。
疑われたら、もっとちゃんと見せなきゃ。
誤解されたら、分からせなきゃ。
違和感があっても、
そこで引いたら負けたような気がして。
気づかないうちに、
「前に進むこと」と「戦うこと」が
同じ意味になっていた。
そんな自分に気がつきました。
でも本当は、
私は戦いたいわけじゃなかった。
ただ、音楽がしたかった。
誰かと音を重ねて、
そこにいる人たちと心地よい時間を分かち合いたかった。
ただ、それだけだった。
ずっと私は、
自分を守るために剣を持っていたのかもしれません。
だけど、それが必要だった時も、
きっと今まではあったのだと思います。
だから、そんな自分を責める気にはなれません。
むしろ、
ここまで守ってくれてありがとう。
そう自分に思います。
でも、
もういつでも剣を持っていなくてもいいのかもしれない。
分かってもらえない相手に
分かってもらおうとしなくてもいい。
すべての扉を
開けなくてもいい。
すべての人に
認めてもらわなくてもいい。
そして、
合わない扉の前から
静かに離れることだって、
ちゃんと前に進むことなんだ。
不思議なのは、
戦わなくていいと気づいた時、
誰かへの怒りよりも
感謝の方が出てきたことでした。
気づかせてくれた出来事にも。
言葉をくれた人にも。
そして、
傷つきながらも
何度も立ち上がってきた自分にも。
ありがとう、と思いました。
私はこれから、
戦って前に進むのではなく、
安心できる場所で、
信頼できる人たちと、
それでも本気で生きていく。
そんな道を選んでみたい。
音楽も、仕事も、人との関係も。
もっと、
力ではなく
響きでつながっていけたらいいな。
そう思っています。
今日の自分へ
もう、証明しなくていい。
もう、誰かに分からせなくていい。
あなたが歩いてきた道も、
積み重ねてきたものも、
あなた自身が知っていればいい。
そして、
その音を分かってくれる人と
これから出会っていけばいい。
戦わなくても、私は進める。
今は、そんなふうに思っています。
