そのような問いを一日中、たった一人でブツブツ言いながら発し続け、ある概念が概念として存立する、その存立根拠性の最根源に何とか到達しようと(※)、光の届かない海底深くまでひたすら潜航し続け、息が切れたら手足をバタバタさせ慌てて急浮上し、海面でプアッーと大きく息を吐き、また飽きもせずに潜航する、そういう孤独な営為を続ける哲学者、私はそういう人間に憧れ、そうなりたいと願っています。

 

 ※例えば、「赤」という概念は、青、大雪、コーヒー、ジャズ、旅行などという概念と何が異なり、どのようにして赤という概念があなたに立ち上がってくるのか?その立ち上がってくる根っこを探す旅、つまりは「赤とは何か?」を問い続ける旅をすること。