新造船の進水式を見学するために、自宅近くにある造船会社さんにお邪魔しました。小学生以来の進水式の見学でしたが、なかなか感動的なセレモニーでした。

 何が感動的かというと、まず上の写真のように、傾斜がついた船台の上で船を造り、その傾斜を利用して船を海水に進水させる船台方式の進水式は、今の時代、とても珍しくなっていること(ドック方式=ドックの中で建造、進水が主流のため)。今日の新造船は20,000トンの船で、その船が一か所ずつ人力で係留を解かれ、スピード感豊かに傾斜を下り進水していく様はなかなかにエキサイティングでした。

 次に今日のコンテナ船の船主はインドネシアの方のようで、セレモニー時にインドネシア国家と君が代が流れ、シャンパンがかけられくす玉が割れ、風船や花吹雪などが空高く舞い上がり、それを見つめるインドネシア人の船主関係者達、日本人や中国人、ベトナム人、タイ人、フィリピン人などの造船会社の社員達、日本人やフィリピン人などの見学者達が200人程度いて、何だかそこに国際的な不思議な一体感があったこと。

 そして最後に、この造船会社は、創業時に祖父が神戸から招かれ、父も神戸の会社から招かれた会社でもあり、現在ボクはある立場でこの会社に関わっているため、感慨深く、この進水式を眺めていました。

 どうか、このコンテナ船が事故なく運航され続けることと、この進水式を含め、この造船会社が持続的にさらに発展し、この島の雇用、定住、納税、寄付などで貢献され続けることを切に願います。