毎日何度も何度も心の底から強く願い、可能な限り身も心も清らかにしてただ静かに待てば、やがていつかは、聴きたかった方の生声が聴こえてくるものだ。

 今日はどうしても聴きたいと願っていた方々の声が、実にクリアに聴こえた日だった。こういう日は、雨で外出ができなくても、実に幸せな日だ。

 これまで上手く聴き取れなかった方々の声を静かに聴きとりながら、その原因である己の愚かさに真摯に向き合う時間を持てることは、本当に幸せなことだ。この積み重ねが、穏やかに肉体を脱ぎ捨てる最後の日につながるんだと思う。

 でもその日までに、全細胞が真白になるまで後悔なく生き切らないとね。