仏教学者の末木文美士(すえきふみひこ)先生の上の写真のご高著を拝読しております。やはり流石だなぁと深く感嘆するほどスムースに論考が流れていきます。

 この本で展開される先生の主たる論考とは離れた文章ですが、「そうなのね」という部分を引用します(P.45)。

 

 「有名な祇園社(現在の八坂神社)も、神道、仏教、陰陽道(おんみょうどう)の混じった信仰で、厄災を齎(もたら)す陰陽道系の神牛頭(ごず)天王を祀(まつ)り、その厄災を免れることを目的とする。祇園祭は有名であるが、もともと夏の暑気による厄病を祓(はら)うことが目的で、山車や山鉾をヨリシロとして神を遊行させ、十分に楽しませた上で、引き取ってもらおうというのである」。

 

 ボクもね、夏の暑気による厄病から一刻も早く解放されたいわ。今回は座禅と、座禅と座禅の合間に禅堂の周りをグルグルと歩く歩行禅、「経行」(きんひん)で何とか乗り切りたい。散歩から始めよう。