巨匠's Eye 第十四回 ~巨匠の好き嫌い~ | 損小神無恒の間違いだらけのMAZDA選び

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巨匠、損小神無恒が走る白物家電を断罪する!

 

編集部(以下、編):電気自動車、ちょっと勢いが落ちてきました?

 

損小神無恒(以下、損):アメリカではテスラの販売が落ち込んでいると聞いた。フォードなど、これまでの電動化戦略を見直すメーカァも出てきた。

 

:元はといえば、ヨーロッパ勢が「トヨタ潰し」で始めた戦略ですよね。ところが先陣を切ったヨーロッパ勢よりも、びっくりするほど安い中国車が勢いづいています。

 

:電気自動車には趣味性が無い。たとえばポルシェなんか「911」ばかり売れて「タイカン」は売れ残っているという。これはつまり、クルマ好きはどこまでも保守的ということだ。

 

:そうそう。一部のクルマ好きを除けば、クルマなんて安けりゃいいってのが大半ですよ。そういう人たちは中国車に流れるんじゃ?

 

:まだそれは分からない。世界販売で一位になったといっても、そもそも中国のEV市場は世界の七割だからな。

 

:そうかあ。でもEUは「2035年の完全電動化」にストップをかけましたよね。それって、将来の中国車の脅威に備えてるんじゃ?

 

:そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。

 

:テキトーですねえ。

 

:ま、難しい話はよしとこうじゃないか。

 

:先生にとって電気自動車なんかはどうでもいいんでしょうね。

 

:そうでもない。今日は日産・アリアとトヨタ・bZ4Xに乗ってきた。どちらも五百万円を超える電気自動車(BEV)である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●巨匠、電気自動車が嫌い。

:へーっ。どうでしたクルマの出来は?

 

:アリアの方がいいけど、まあどっちも同じようなもんだ。

 

:評論家としてあるまじき適当さ!

 

:どうでもいい。だって私はMAZDA評論家だから。

 

:くだらねえ白物家電なんか評価しねえ!…なんてこと言ってないで、一つくらい良いところ見つけてくださいよ~。

 

:別にそこまでは言ってないが。

 

:島倉千代子が言いました。嫌いになった人にでも、一つくらい良いところはある。そしてそれさえ見つけられれば好きになったも同然だって。

 

:お千代さんは好きだが、BEVは嫌いだ。

 

:もう!!ジジイなんだから~!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●巨匠、軽トラがお好き。

:強いて言えば、アリアのシィトは良かった。

 

:アリアと言えば、組子文様や杢目で日本らしさを表現していますが、そこのところは?

 

:かつてのインフェニティ・Q45と同じである。

 

:それはライバルに敗れるという意味で?

 

:違う。間違った日本らしさという意味でである。フロアマットで枯山水を描きましたとか、そういう表面的なことじゃないだろう日本らしさってのは。

 

:手間暇をかけるってことですか?MAZDAみたいに。

 

:それとも違う。端的に言えば、軽トラである。日本の農村に土着した軽トラこそが日本である。つまり普遍的な日本らしさを研ぎ澄ませると、軽トラが出来上がるわけだ。

 

:それって高級車には似合わないんじゃ…。

 

:左様。だから高級車は好きになれない。

 

:んな無茶苦茶な!今日の先生はいつもより投げやりです。

 

:そりゃそうだ。今日はチャリに乗っていたら高校生に煽られたのである。あの野郎共、急にでかい声出しやがって…。

 

:因果応報ですね。いつもRX-8でぶっ飛ばして周りに迷惑かけてるから。

 

:私が悪うございました。

 

:また話が逸れました。最後にbZ4Xの方はいかがでした?

 

:つまらないクルマである。二百万なら買っていい。

 

:以上です。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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