変わらない時間 | デペイズマンの蜃気楼

デペイズマンの蜃気楼

日々の想った事、出会い、出来事などなどをエッセイのように綴りたいなと。
時折偏見を乱心のように無心に語ります。

東大阪朝鮮中級学校の生徒たちに
口演大会の演劇部門の指導に行ってる。
この大会の演劇を教えにいくのは五年目。
といっても昨年は学校が演劇は参加しなかったので数でいうと4回目。
一昨年はバスケ部の話で、出演メンバーも爆竹のような個性派だった。

一年飛ばして今年は
チセたちの代。
チセが小学生の時に学芸会を教えた学年。

学校組織とは全くそりが合わないので、いつも大人たちとは距離を取りながら
子どもたちの才能に出会いたくて足を運んでいた。

子どもたちと出会う喜びは毎回大きくて、その時その時、子どもたちとは深い縁となる。
それでも学校とはなかなか合わないので
毎年「お互いを傷つけ合うだけなので、もう手伝うのはそろそろ辞めよう」と思っていた。
この先はどうなるかはわからない。
でも、どうしてもチセたちの代の子たちだけにはケジメをしっかりとつけたかった。
何度か作品を一緒に作った子たち。
作ることが叶わなかった子たち。
初めて出会う子たちも、やっぱり才能に溢れている。
この子たちと出会ってなかったら、間違いなく今の自分はなかった。

今年高校生になるこの子たちが、とにかく暴れん坊で人の話を聞かない。
稽古を始めるまでが大変。
すぐに他の事に反応して、そっちに気がいく。
全員いっぺんに違うことを大きな声で話しかけてくる。
笑い出したら誰も止まらない。

それがすごく懐かしい。

チセたちが小2の時の学芸会も、走り回る子猿たちをまずは一人一人捕まえるのが精一杯で、稽古になるのは短時間。
「Ø-ゼロ」の時も、暴れまわって散り散りバラバラに逃げる子たちを捕まえる毎日。

今も全く変わっていない。

毎日稽古場で

「またこの子たちの世界に帰って来れたんだなぁ」

って、ちょっと潤んでいる。


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