太古の広場 | デペイズマンの蜃気楼

デペイズマンの蜃気楼

日々の想った事、出会い、出来事などなどをエッセイのように綴りたいなと。
時折偏見を乱心のように無心に語ります。

先日奈良の天平祭にチェジュ島から文化交流団体がやってくると聞いた。
事前の広告を見ても具体的にどんな演目をするのか書かれていないので「決定事項を前以て提出していないなんて、とてもチェジュ人らしいな。そしてハルラサンかトゥルナヌムっぽいなぁ」と思っていたらビンゴでトゥルナヌムだった(笑)
奈良に在住しながら朱雀門を未見だったので、これを機に足を運んだ。
色んな出店や、色んなアーティストたちが出演していて、昔々も都の時代にこんな事が盛んに行われていたのだろうなと、民族とか関係なしに人としてノスタルジーを感じる。
トゥルナヌムの皆さんによる古典マダン劇を観た。
いや、マダン劇は観るのではない。
「遊んだ」
最近韓国の人、特にチェジュ島の人たちと接する機会もなかったので、実に久しぶりに本場のマダン劇の空間に触れた。
この数年、決まった時期に高校でマダン劇をやる。
あれこれ今の時代に今の子どもたちに何のテーマが必要だろう?と考えて作品を作っていたけど、マダン劇の本来持つ意味と力からズレていた気がする。
「人の業が呼ぶ厄を祓い、自然の風によって人に福を運ぶ」
初めて故郷のマダン劇に触れた時に、そんな「気」をもらったのを思い出した。

メッセージにとらわれすぎると言霊のみが漂う。

今年の高校生たちには「気」の風をなびかせよう。
社会のメッセージは彼ら彼女たちが生み出すさ。

文化の本来の力は、人へ良いパワーを花咲かせる事なんだ。

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