3Dの有り無しは問わず。
北野劇場や南街劇場が大好きだったので、今でも大きな大きなスクリーンが好きだ。
4dxもそれなりに楽しんだけど、なんでもかんでもそれで観たいとは思わない。
「ジョーズ」や「13金」や「オバQ」の3Dをなぜか子供の頃に見逃した。
3Dデビューが30手前からだったので、子供の頃に観れなかった反動が一気に来た。
でも、飛び出す3Dは大好きだけど、実は「アバター」「タイタニック3D」のように、奥行きに焦点をあてた3Dの方が好きだ。
スクリーンから飛び出すというのは、一見人とスクリーンを繋いでいるようで、反面で人とスクリーンの明確な距離を作っているとも言える。
クリストファー・リーブが主演・リチャード・ドナー監督「スーパーマン」第1作のオープニングが好きだ。
オープニングが始まると立体でデザインされたキャスト、スタッフ名が、スクリーンから飛び出すのではなく、奥へと消えていく。
それはまるで「さぁ、あなたたちもこの中へ入ってきて!早く!」と言わんばかりに。
そしてエンドロールでは奥から外へと文字が向いていて、映画の終わりと共に観客を現実の方向に帰す。
上映時間は2時間半ほど。
1日の行楽になる上映時間だ。
映画を愛するというよりも、映画ともにする観客を愛さないとできない演出だと思う。
「スーパーマン」一作目のオープニングを観るたびに「映画というのはあの頃、本当のパワーがみなぎってたんだなぁ」と感じる。