金縛り | デペイズマンの蜃気楼

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日々の想った事、出会い、出来事などなどをエッセイのように綴りたいなと。
時折偏見を乱心のように無心に語ります。

僕は金縛り現象の常連さんで、18の頃から頻繁にかかりだした。
かかって何年も怖くて怖くてたまらなかった。
もちろん今でもかかった瞬間はとても怖くて、体温が一気に下がる。
けど「怖い」という感情も金縛りが起こす現象なのであって、今はかかった瞬間に怖いのは怖いけど頭は冷静になっている。
金縛りというのは、いわゆる、頭が起きてるけど体が眠っていると言われている。
なるほど、そりゃなんぼ動こう思っても体が寝ているのだから。
金縛りにかかって素人のうちは、いつももがいていた。
必死に動かそう動かそうとして、格闘したあげくにゆっくり動くようになる。
多分、もがいてるうちに体がボンヤリ起きてくるのだろうな。
ある日を境に僕は金縛りにあった瞬間に「あ!かかった!よし!寝よ!」
と考えて寝た。
そしたら起きたら解けていた。
当たり前か。
以来、かかった瞬間はもちろん現象が起こす恐怖を感じるのだけど、もう諦めて寝る事にしている。


余談ではあるが、金縛り初体験の時。受験と進路の追い打ちで部屋の隅でうずくまって寝ていたら金縛りにあった。
何の事かわからずに「これが金縛りか!」と思いパニックになった。
すると耳元で和田アキ子が「慌てたらあかん。体の一番遠い小指からゆっくり動かしていき」と囁いた。
和田アキ子が隣にいる事にもパニくって小指からゆっくり動かすと、すんなりと解けて和田アキ子も居なかった。
それ以来、和田アキ子にはちょっと感謝している。
不法侵入だけど。




あと、僕はしゃっくりを止める達人である。
これも高校の時に習得して、25年以上しゃっくりが二回以上出た事がない。
約1分弱の沈黙で完全に止めれる。
先日25年ぶりくらいに止まらなくなって困った。
なぜかと言うと止める時間も与えないほどに喋りまくってたからだ。




2016年は寡黙な男を目指す。


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