中野π子です。
Mayの過去作にも何度も出演してくれて、それ以前にも女ばかりのコント集団 ザ☆ヨウコで何度も舞台を一緒に作ってきました。
新入団員が仲間になる場合、ふた通りがあります。
全く知らなかった人が入団する時と、一緒に何度も作ってきた人が入団する時です。
客演であった時に許容できる事は、団員となった時に許容できなくなったりまします。
だからこそ逆もまたしかりで、許容できなかった事が許容できる事に変わったりします。
人の才能に出会ってその才能を伸ばす時には、その距離はとてもとても大事です。
その距離に変化があれば才能の伸ばしかたや受け止めかたにも変化が出てきます。
もちろん生きていく道の車線の右側左側を使いわけて仕事と作品作りを両立させるわけですから、年齢でも受け止めかたに違いがあります。
常に団員たちに心がけてほしいと願って言う言葉は
「団体に骨を埋めるな。作品に骨を埋めろ」
です。
本当はどちらにも集中できれば良いけど、この二つはなかなかに仲が悪く、団体に骨を埋めると作品から気が抜けていたりします。
「そんな事はない。うちはどちらも完璧だ」と反論を感じる方もたくさんいらっしゃると思いますが、両立を目指すとどちらかに明らかに息が上がって、それは劇団内部よりも外部にだだ漏れします。
たくさん外を見て外を歩いて、もし自分が飛躍したい活動に団体か枷となるならば団体を飛び越えて飛躍する。それは自分自身のみの責任で。
そしてたくさん外を見て歩いて得たものが作品を作っていく団体の起爆剤となるならばもっと嬉しい事だし。
どんなに団体の中に喜びや苦しみや笑いや悲しみがあっても、結局僕たちがお客様と出会うのは、作品という信用を通してなので。
中野π子は「ザ☆ヨウコ」と「パイのミ」という活動も行っております。
空間に意欲的な彼女だから、きっとこの先も何か面白い場所をどんどんMayと並行させて思いついては行動へと移します。
色んな顔を持てる中野π子の入団を糧にMayも益々精進いたします。
新しい仲間を今後ともよろしくお願いいたします。
弱冠13歳のチセがこんなにも早く「姉さん」になるとは団員一同思いも寄りませんでした。(笑)