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Sky、あなたに逢えるまで

妊娠13週で急に告げられた
胎児の異常。
無事に元気に生まれてくる保証は誰にもないが、
可能性がさらに低くなった私たちの赤ちゃん。
日々の気持ちと病気の情報を書き綴る日記ブログです。

 

前回書いた

 

最後のエコー検査 前編

 

の続きです。

 

 

5月13日(水)
15週4日目

 

 

受付でいつもの通り

 

妊婦健診費用補助券を出すと

 

 

「今日は妊婦健診でないので

こちらは必要ありません」

 

 

とのこと。

 

 

もう普通の妊婦として扱われないような疎外感に

 

かられ、なんだか悲しくなってしまいました。

 

 

検温、血圧測定、検尿をしたらすぐに診察室へ

 

呼ばれました。

 

朝お電話いただいた看護師さんだったようで

 

「今日はなんども変更ごめんなさいね」

 

と気遣ってくださいました。

 

 

診察室へ主人と入ると

 

とってもお疲れの様子の院長先生。

 

もしかしたら先生の急用って昨晩ずーっと

 

出産の立ち会いで寝てないのかな、

 

でも私たちの状況聞いて今日予定通り

 

診てあげようと思ってくださったのかしら、

 

なんて心の中で独り言。

 

 

いつもは体重から測るけど、

 

それを省いてすぐにベットに横になって

 

エコーで診てみましょうと院長先生。

 

 

お腹をベロンとだし、看護師さんが

 

気遣って胸元にブランケットをかけてくれました。

 

そのブランケットに自分の心臓の拍動が伝わるぐらい

 

私はドキドキしてました。

 

 

お腹にひんやり冷たいゼリー状のものを塗って

 

エコーを当てる。

 

しばらくの沈黙。

 

院長先生は優しい声で、でも私によくわかるように

 

「残念だけどね、赤ちゃん、心臓、止まってるね」

 

 

沈黙の時点で私は悟っていたと思います。

 

驚くというか、あぁこの時がきてしまったか。

 

という感じだったかな、自分でもあまりクリアには

 

覚えていません。

 

 

でもそのあと込み上げてくるいろんな感情で

 

涙を止めることができませんでした。

 

しかもコロナでマスクをして、更に仰向けになっていたため

 

呼吸が苦しかったー。

 

 

主人は少し離れた場所にある椅子に座っていましたが、

 

立ち上がり私の足首をぎゅっと握ってくれました。

 

日本語わからなくたって空気でわかります。

 

 

院長先生は

 

 

「むくみも前回見た時よりも更に増しているね。

ここが心臓で本当なら赤とか青の血流の色が

これでわかるんだけど、ないよね。

大きさから判断すると死後1週間くらい立っているかも。

でも元々の成長が遅かったから正確には言えないけどね」

 

 

と優しい声で教えてくださいました。

 

そして私に起き上がって椅子に座るようにいうと

 

情報を書き込むためパソコンをカタカタ。

 

 

しっかりしないとという気持ちも強かったのか

 

私は泣き崩れることなく、先生とのお話を続けるため

 

テキパキとお腹をふき、椅子に腰掛けました。

 

主人のケアまで気持ちが回らず、もしかしたら

 

この時主人は泣いていたかも。。ごめんよ。

 

 

そのあと先生がお話したくれたことは

 

  • 死んでしまっている胎児を放置すると母体によくないこと
     
  • 死後何日か立っているので私の体に異変がないか血液検査をすること
     
  • 胎児の摘出について(日程、使う薬やそのリスクなど)
     
この辺りも私は平常心でお話を聞くことができ、
 
主人にも通訳できました。
 
 
「じゃ、摘出の入院についてはこのあと看護師から
詳しくお話しするね。それと血液検査のため、注射もするから
一度受付に戻って待っていてください。」
 
と院長先生。
 
私たちがそそくさと外に出る準備をして深々頭を下げると
 
 
「本当に残念だったね。でも異常に気がついた時
長くないな、と思ったんだ。よくこの子も頑張ってくれたよ」
 
 
と院長先生から言われたら、それまで押し殺していたのか
 
せき止めていた涙がうゎーっと溢れ出て、
 
主人に抱えられるように診察室を後にしました。
 
 
 
そろそろ普段の診療時間になる頃で、
 
受付には人の気配がしたので、
 
中待合室で落ち着くまで待機。
 
 
中待合室にはいたるところに
 
マタニティヨガやマタニティマッサージのお知らせ、
 
それからベビーグッズカタログが並べられています。
 
 
「あー私にはもう関係のないものになってしまったんだ。
もうSkyはいないんだ。私はもう妊婦じゃないんだ」

(Skyは胎児ネームです。それに関する記事はこちら
 
 
と思いながら、涙が頬を滑り落ちていくのを感じていました。

 

 

10分くらい待ったかな、受付にいなかった私たちを

 

探して先ほどの看護師さんが中待合室に来てくれました。

 

 

また別の部屋へ通され、まずは採血。

 

いつもはもっと痛く感じるのに、

 

この時は痛くなかった。

 

 

Skyはどんだけ痛かったんだろう、

 

Skyは私のお腹にいて幸せだったかな、

 

Skyはなんで私を選んで来てくれたのかな、

 

色々なことが頭をよぎります。

 

気がつくと私の赤黒い新鮮な血液は

 

3本ほど取れていました。

 

 

その後入院の説明をしていただきました。

 

持ち物、入院の流れ(子宮口を人工的に開く順序、薬の投与量と時間、
おおよその出産時間など)、退院後の市への届けや火葬の手順、

赤ちゃんとお別れするのに準備するもの

 

これもあまり感情的にならず、お話を聞くことができ

 

質問もできました。

 

 

いつSkyを出してあげるか、二人でゆっくり話し合いたかったので

 

この日は入院日を決めずにクリニックを後にしました。


 

帰りの車の中は、お互い口数少なかったけど

 

手を握り合っていました。

 

 

 

Sky、ママもダディも悲しいよ。

 

あなたに生きて会えなくて。

 

でもそれよりもあなたがこれ以上

 

苦しまなくてなんだかホッとする気持ちもあるのよ。

 

そしてママとダディに苦しい決断をさせないために

 

自ら自分で逝ったあなたに感謝してる。

 

愛してるわ、心から。