ライブアイドルの対バンライブ | そのままさんのそのままでいいか!

ライブアイドルの対バンライブ

今までこのブログでは「地下アイドルライブの観戦記録」を度々書き綴ってきた。

しかし実際のところ、私が「いいなぁ」と思ったアイドルグループは決して多くない。

個人的には旧Twitterやブログなどを通じて相手を傷つけるようなことは言いたくない。だから批判的なことは書かないようにしているが、実際はパフォーマンスを見届けることが苦痛でフロアを抜け出してしまうことも度々ある。

 

去る4月29日祝日。仕事を午前中で切り上げた私は名古屋RenyLimitedとZephyrHallにて開催されたアイドルのライブを観戦した。

その日、主に東海地方を拠点に活動する女性アイドルグループ・数十組が出演するイベントが開催され、会場は大いに盛り上がった。

そのイベントに出演したアイドルグループは群雄割拠の名古屋の地下アイドルの中でも安定した人気があるグループが中心。そのためお金を支払う価値があるレベルのパフォーマンスをみせてくれた。

 

しかし、どのグループも似たりよったりのグループばかり。失礼ながら「量産型の王道アイドル」ということばが正直な感想であった。

もちろん見た目がかわいい子も多い。しかし数多くの量産型のグループの中から、光り輝く原石を見つけ出して推すことは決して容易ではない。あまりにも選択肢が多すぎるからだ。たまにアイドルの現場へ出かける私ですらそう感じてしまうので、アイドルに関心がない一般人が見たら、「区別がつかない」ということが正直な感想になるであろう。

名古屋の地下アイドルグループは100組ほど、ファンの数は約1000人といわれているが、似たり寄ったりの「量産型の王道アイドル」では、たとえかわいくてパフォーマンスが優れていても存在そのものが埋もれてしまう。そのため、地下アイドルという枠を超えてファンを集めることは容易ではないだろう。地上波のテレビの冠番組を放送したり、テレビCMに抜擢されれば地下アイドルのファン以外にも注目される存在になれるかもしれない。ただ、豊富な資金力があるアイドル事務所も高須クリニックの高須久弥理事長のようなアイドルに造詣が深い大スポンサーも決して多くない。多くのアイドルにとって枠組みから抜け出すことは容易ではないだろう。

 

その日、私はアイドルグループのパフォーマンスをいくつか見たものの、早朝から仕事があったせいか疲れてしまった。そのため、フロアから抜け出しライブハウスから歩いて数分の場所にあるスターバックスへ行ってしまった。今回の出演者は総じてパフォーマンスが優れていたので、精神的な苦痛はなかったが、長丁場のイベント。翌日の仕事のことを考えるとあまり無理することはできなかった。もしかしたら私の心を魅了するアイドルが存在したかもしれないが、あまりに選択肢が多すぎた。



そんなアイドルグループの中でも、「NO♥AF」と「なないろ∞ミルキーウェイ」は別格ということが正直な感想であった。その2グループがいかに素晴らしいのかを改めて再認識する結果となった。


「NO♥AF」の魅力はなんといっても楽曲。

似たような音楽が列挙するイベントの中でSKAに特化した彼女たちの音楽は実に心地が良い。「音楽」で群衆にインパクトを与えられるアイドルグループはそんなに多くない。個人的に大好きなグループのひとつである。



「なないろ∞ミルキーウェイ」の魅力はなんといっても青春なんです。メンバー同士の固い絆で築き上げてきたセルフプロデュースのグループなので、運営=メンバーである。セルフプロデュースのグループは他にも多く存在するが、彼女たちのように高いレベルのパフォーマンスや素晴らしい楽曲、多くのファンを集めてきた実績があるグループはあまりない。叶わないような大きな夢を叶えていく。そんな青春の一ページを見届けることがなないろ∞ミルキーウェイの魅力だと思う。メンバー同士の仲が良く、フロアにいる我々にも楽しさが伝わってくる。今年12月に現体制が終了となることが昨年末に発表されたが、一年後の予定を決めることができるアイドルグループは決して多くない。個人的には大好きなグループ。




この2グループは楽曲や青春といった武器がある。

資金面の問題はよくわからないが、名古屋の地下アイドルファン1000人の枠組みを超える存在になれると思う。なので、なないろ∞ミルキーウェイ現体制終了は大反対。あまりにも勿体ない。決して青春を終わらせてはいけない。




それ以外も魅力的なグループ、出演者はいたと思う。例えばAMOURの橋本さおりさんは坂道グループのセンターにいても遜色ないルックスとパフォーマンスの持ち主だと思う。しかし、今回の出演者は安定した人気があるグループが中心。いずれもパフォーマンスが優れており、甲乙つけがたかった。だからこそ、

NO♥AFやなないろ∞ミルキーウェイの個性が光っているようにみえた。



そんな大勢のグループが出演する対バンライブ。

批評してしまったが、たまには行ってみたいと思った。たとえあたらしい原石を発見することができなかったとしても、応援しているグループの魅力を再認識できる。


ただ、そう言いつつも好きなグループの主催ライブのほうが当然好みである。


「いいなぁ」と思えるグループは一分でも出演時間が長いほうが良い。多くのグループが集う対バンライブでは出演時間があまりにも短すぎるからだ。




(※今までこのブログで度々紹介、応援してきたAqueur、蜂蜜★皇帝、Le☆miel等のグループは今回のライブは残念ながら不参加でした。彼女らも決して埋もれることがない魅力的なグループだと思います。)