【あとがき3/8】登場人物に関して | 林瀬那 文庫 〜あなたへの物語の世界〜

林瀬那 文庫 〜あなたへの物語の世界〜

作家の林瀬那です。

私が
描いた物語を載せてます。

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自由に読んで下さい。

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すごく嬉しいです。

 

 

 

こんにちは

作家の林瀬那です

 

 

引き続き

飽きもせず

小説「アレス〜爪のない女〜」

のあとがきです

 

今回は

小説の中の

登場人物に関してのお話です

 

 

 

この後

ネタバレありなので

小説「アレス〜爪のない女〜」本編を

読んでいない方はお控え下さいませ

 

 

だいぶネタバレになるので

真実を知りなくない方は

読まない方がいいかもしれません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

登場人物は

ほとんどの人が

意図してなくて

物語が進むにつれて

勝手に出てきた人達です

 

 

ですので

私もほぼ

読者の皆様と同じタイミングで

登場人物と出逢ってます

 

 

 

このアレスの小説に

探偵事務所が出てくるなんて

最初は想定してませんでした

 

ある日

主人公が

探偵事務所に訪れる為に

廊下を歩いている場面が出てきたので

物語の始めも

その場面からにしてみました

 

 

 

 

主人公は

草野泉という女性で

そのまま物語は進みます

 

100億円の絵画を

無料で寄付したり

 

子供の頃よくしてもらった

画家の夢を叶えようとしたり

 

犯人の女や

高瀬さんにも言いたいことを言う

腹づもりがある人で

実はメンタルの強い女性のようです

 

草野泉という名前は

2020年3月に

原稿を書きに

 

山あいにある

草津温泉に行った際に

決めた名前です

当時の私のインスタに少し書いてます

 

かなり迷って迷って付けた

とても気に入っている

名前です

 

なので

「泉ちゃん」と呼ばせたくて

みんなにそう

呼んでもらうようにしました

 

 

 

序盤で出てくる

大家さん

 

いい人なんですが

少し話し好きがすぎる

世話好きすぎる感じの人で

主人公の草野泉も少し敬遠していたのですが

この大家さん

本当にただのいい人です

嫌がったりしてごめんなさい

 

犯人の男の像も

私が決めたものではなく

大家さんが教えてくれました

なので

それを聞いてゾッとした辺りは

そのまま私の気持ちがのってます

 

 

 

 

刑事の滝本さんは

渋い少し年配の男性をイメージしました

優しくて淡々とした話し方で

主人公の一番の理解者です

 

紳士なので

「泉さん」とか「楓さん」とか

女性をさん付けで呼びます

 

岸田さんの恋心も

本人達よりも先に気づいていて

事あるごとに岸田さんに

草野泉のことを振ります

 

滝本さんが探偵事務所を紹介してくれたので

物語は広がりました

役者さんでいうと

大杉漣さんみたいな感じのイメージです

 

 

 

画家の松平正之助さんは

以前お話しした画家さんがモデルなので

割愛しますが

 

物語を書くにあたり

彼が女装していたのも

どうしてなのか私にも分かりません

 

草野泉がみた夢の場面で

謎めいた髪の長い女性が

でてきました

彼女は

とても綺麗な人でした

 

 

 

探偵の高瀬浩幸さんは

背の高いぶっきらぼうな感じの人で

今どき珍しいぐらい

ずけずけものを言うタイプの人なのですが

 

意外と

人情を優先する古いタイプの人間で

お世話になっている楓さんからは

ゆきちゃんと呼ばれ

 

弟の岸田直人さんには

頭が上がらないんです

きっと

弟がかわいくて仕方ないからなんだと思います

 

だから

弟の岸田さんが亡くなって

一番ショックを受けているのは

草野泉ではなく

実は高瀬さんです

 

母親も事件に巻き込まれて亡くなり

父は既に他界していて

 

更に大切にしている弟まで

事件に巻き込まれて

目の前で殺されて

トラウマレベルです

 

ただ

彼は物語の中で

どんどんずけずけと

主人公に話しかけてくれるので

助かりました

 

彼には幸せになってほしいです

 

 

 

 

弟の刑事岸田直人さんは

実は最初そんなに存在感なく

滝本さんの影に隠れている感じだったのですが

持ち前の人のよさで

主人公の草野泉の癒しになってくれました

 

最初の頃の第2章で

当時そんなに親しくもない

草野泉の愚痴を聞きかされます

 

岸田さんとしては

単に兄である高瀬さんの

探偵ぶりが気になっただけなのですが

いつも弱々しかった主人公から

兄の悪口ばかり聞かされます

 

よく考えたら兄の悪口を聞かされても

彼女を責めることなく

 

飲み物を買ってきてくれてなだめたりして

本当にいい好青年です

 

でも実は

気心知れている大好きな兄の高瀬さんにだけは

少し強く言ったりします

 

爽やかで優しい好青年なので

彼が登場する時は

いつも晴れてお天気の良い日にしました

おかげで月も綺麗に見えました

 

 

 

探偵の高瀬さんと

刑事の岸田さんが兄弟ということを

私も最初知らなかったんです

先に言ってよって感じです

 

だから

主人公が高瀬さんの愚痴を言った時に

妙にかばったんわけだ

と後々思いました

 

でもこういうのって

ドラマとかのあるあるで

よくあるパターンなので

定番ドラマをベースに

物語を進めたかったので

好都合でした

 

 

岸田さんが

死ぬのも最初知らなかったんですが

 

ある日

草野泉をかばって岸田さんが刺され

兄が「直人!」と叫びながら

人をかき分けて来る場面だけが見えたので

 

いい人は早死にするというけれど

本当なんだなと

思いながら書きました

 

 

岸田さんが死ぬと知ってからは

できるだけ岸田さんをいい人にしました

もともといい人なのに

更に

いい人になってもらいました

 

そして

草野泉と岸田さんの

2人の時間を幸せすぎるぐらい

幸せにしました

 

なんて残酷な

 

 

 

 

岸田家の皆さんも

とてもとてもいい人達で

 

みんな

高瀬さんと岸田さん兄弟が

2人揃っていることが嬉しい

という感じが伝わってくる素直なご家族で

 

主人公の草野泉が

泊まるところがなくて困っていたら

行った先が

子供の頃見たホームドラマに出てくるような

なんか懐かしい感じの

シュチュエーションでした

 

手前がお店で

奥が居間で

初めて行くのに落ち着くような雰囲気でした

 

ちなみに

岸田酒店は

古くから商店街にお店を構えており

店頭商品はそんなに売れないですが

配達でまかなえているお店なので

潰れません

よかったです

 

 

 

 

探偵事務所の楓(カエデ)さんは

小説の本編にも書きましたが

女優の山村紅葉さん風の女性です

(山村美紗さんの娘さんで

サスペンスドラマによく出演されます)

 

単純に私が

サスペンスドラマに出てくる

女優の山村紅葉さんが

好きだから自然に出てきた感じです

 

知らず知らずのうちに

なぜか

山村紅葉さんを欲している自分がいるんです

 

なので

サスペンスドラマに不可欠な

山村紅葉さん風の

明るい女性にいてもらう

ことにしました

楓さんが居てくれたので

私は楽しかったです

 

本当に太陽みたいに明るく

優しい人なので

草野泉も慕っています

 

 

 

 

ちょこちょこ出てくる男性の池山さんは

全く登場する予定はなく

 

物語のままで

後をつける怪しい不審者がいたので

高瀬さんに聞くと元の会社の人でという

もうまさに物語を書く中で

私も知った人物です

 

この池山さん

一見チャラついてるんですが

意外といい人で

いい勘をしているので

盗聴器にも気づいてくれました

 

且つ

お仕事できる方だったので

最後の20章ででてくる辺り

美術館のアレスの常設会場の装飾も

彼にお願いしてみました

 

アレスが常設される美術館は

私が行ってみたいものを詰め込んでみました

 

できることならあの場所に行きたくて

何度も何度も20章の美術館のところを

今でもよく読んでいます

 

 

主な登場人物に関しては

そんな感じです

 

 

 

それと

うまく伝えきれない

頭のおかしな話しなのですが

 

私はいつも

作品を描く時に

その物語の中に

迷い込んだ感じになるんです

 

なので

登場人物それぞれが

勝手に話してくれます

 

 

 

ざっくりイメージがあり

構成は頭で想像して

あとは

しばらく

ほったらかしにしておきます

 

 

すると

ある日突然

バーって言葉が降ってくるので

それを書き留めます

 

 

というと

天才をきどっているようなので

補足ですが

 

 

あくまでも

降ってきた言葉は

そこまで完成されたものではないので

 

そこから私は

ものすごく気の遠くなるぐらいの時間をかけて

文章を書き直します

 

直しては置き

数日後にまた書き直し

の繰り返しです

 

時間をかけて

油絵を描くような感じです

 

 

 

あいまいな表現ですが

上手く皆さんに

伝わるといいのですが

 

今回はそんな

登場人物に関しての

お話でした

 

次回は「小説アレスのあとがき」

「ホットワインと叶えたい夢」の巻で

お逢いしましょう

 

 

 

最後まで読んでくれて

ありがとう

 

あなたの大切な

人生の時間を

共有できていること

心から感謝しています

 

では

またね