Rainy Cafe〜11 最終章〜 | 林瀬那 文庫 〜あなたへの物語の世界〜

林瀬那 文庫 〜あなたへの物語の世界〜

作家の林瀬那です。

私が
描いた物語を載せてます。

本棚から本を手にするように
自由に読んで下さい。

よかったら
コメント欄に感想書いてくれると
すごく嬉しいです。

「驚きますよね

私も

最初は

なにを言ってるんだ

って

思いましたよ。」

 

私と店主のやりとりを

静かにきいていた

常連の紳士が

私に

そっと

話しかけてくれた

 

「へー

なんか

斬新ですごいです。」

私は

答え

 

自分を納得させたいからか

しつこく

店主に質問した

 

「え?

本当に雨の日しか

営業してないんですか?」

 

「はい

さようでございます

やっぱり

驚いてしまいますよね。」

 

「はい、

正直かなり

驚きましたが

大丈夫です。

 

いや

なんか

こだわりがあって

むしろ

素敵だと思います。」

 

私は

褒め言葉なのかなんなのか

よくわからないことを

店主に言った。

 

「ありがとうございます。」

店主は

優しく微笑んだ。

 

「こちらのカフェ

美味しくて

とても居心地よくて

 

雨嫌いだったんですが

なんか好きになっちゃいました。」

店主と常連さんに

言った。

 

「それは

嬉しい一言です」

 

店主は答え、

常連の紳士と

とてもとても

嬉しそうな

穏やかな笑顔だった。

 

私を

見守ってくれているような

笑顔だった。

 

 

「また

雨の日に

思い出したら

いらして下さいね。

 

雨の日でしたら

いつでも

営業しております。

 

あなたのお越しを

心より

お待ちしております。」

店主は

心の込もった言葉で

私を

包み込んだ。

 

 

「はい!

また来ますね。

雨の日に。

 

ごちそうさまでした。

ありがとうございました。」

 

2人に笑顔で

挨拶をした。

 

私は

何か優しく

美しいものに

包み込まれてるような

不思議な気分で

 

雨の中

傘を差して

一歩ずつ

歩き出した。

 

 

~終わり~