1月2日 【カナリア諸島・テネリフェ】

 

 

前日に引き続き、今日も島!

船は9:00に港に到着です。

 

この日は9:30からの「テイデ国立公園のオプショナルツアー(6時間)」に申込済み。

出航は17:30の予定なので、ツアーから戻ってきたら、夫の釣りタイムの予定です。

 

 

テネリフェスペイン領・カナリア諸島最大の島

昨日訪れたポルトガル領・マデイラ島とカナリア諸島は、

ヨーロッパとアフリカの間に飛石のように並んでいます。

 

カナリア諸島は、大航海時代には船の基地として栄えました。

現在は「大西洋のハワイ」「常春の楽園」と呼ばれ、

年間750万人の観光客が訪れる亜熱帯のリゾート地です。

 

 

地中火山の爆発により生まれた7つの島から構成されるカナリア諸島は

「幸運の島」と言われてきたそうです。

 

一説によると、かつて水中に沈んだ伝説の「アトランティス大陸の一部」と推定されています。

(プラトーの説明によると、ヘラクレスの柱を超えた西の大洋にあるとされ、それはジブラルタル海峡を超えた大西洋上にあたると・・・)

 

 

カナリア諸島には、15世紀までヨーロッパ最古の石器文化を営む「グァンチェ」と呼ばれた原住民がいました。

放射性炭素の調査から、彼らは紀元前2~1世紀にカナリア諸島へやってきたといわれています。

 

グァンチェは洞窟で暮らし、古代エジプト人のように死体をミイラにしていました。

ヨーロッパ人がこの島に入った時、彼らは船を持っていなかったと伝わっています。

 

グァンチェは金髪碧眼長身の民族で、

ベルベル語の一種であるグアンチェ語を話していたと言われていますが、

彼らは文字を用いておらずシルボという口笛による会話で

とおーーーーくの人とコミュニケーションをとったといいます。

 

カナリア諸島のラ・ゴメラ島では現在もシルボが残っており、

2009年ユネスコの無形文化遺産に登録されました。

 

彼らはアトランティスの生き残りだったのか?

方角を失った金髪のヴァイキングだったのか?

 

今だミステリアスな島として、パワースポットやUFO愛好家が多く訪れる島でもあるといいます。

 

 

ヨーロッパ人に征服される前、

ローマ時代からカナリア諸島の存在は知られ、

紀元前1世紀ころのローマの記録では、島にたくさんの野生犬がいたことから

ローマ人が「カノラム=犬の島」と名付けたことがカナリアの名前の由来と言われています。

 

カナリアが沢山いるから…

とか安易に思っていましたが違いましたw

小鳥のカナリアは、この島原産の鳥が改良されたもので、島の名前にちなんで名付けられましたそうです。

 

鳥のほうが後だったΣ(=°ω°=;ノ)ノ

 

 

1496年、100年近くかけた戦いの末にスペインのカスティージャ王国にカナリア諸島は征服されます。

これ以降スペイン領となり、コロンブスなどがアメリカ大陸へ横断するための重要な中継地として発展しました。

 

テネリフェ島北部にある世界遺産の街「サン・クリストバル・デ・ラ・ラグーナ(La Laguna)」

カナリア諸島最古の都市で、この頃建築された王宮や教会、貴族の邸宅が残っています。

 

新大陸での町づくりを意識して作られたスペインによる最初の城壁に囲まれない非要塞都市で、

ペルーやメキシコなどスペイン人が入植した中南米の都市のモデルになったとされます。

 

今回のツアーで近くを通りましたが・・・

世界遺産だったという認識がなかったため、横目でスルーっと流してしまいました。

激しく後悔(´Д`υ)

 

なお、コロンブスは南アメリカへ行く前に5回カナリア諸島に来ており、

カナリア諸島のグラン・カナリア島にはコロンブスの家(といっても当時の統治者がコロンブスを泊めた家)があります。

 

カナリア諸島が15世紀にヨーロッパ人に征服されて以来、グァンチェの混血は進みました。

しかし、現在のカナリア諸島に住む人々にはその血統が残っています。

 

この日のツアーの現地ガイドさんも金髪長身、

そしてたぶん碧眼(←そんな雰囲気だった)のイケメンさんでした。

…目の色までチェックしなかったーorz

 

今回の南ヨーロッパの旅行中、コロンブスは英雄のように各地に記録が残っていました。

一方ガイドさんは「グァンチェとコロンブスの戦いは、キリスト教改宗の戦いでした」と言われていたのが、記憶に残っています。

 

 

ブラジル産の砂糖が安く売られるようになるまで、16世紀のカナリア諸島は「砂糖の島」(サトウキビ産地)でした。

その後17世紀にはモルヴァシア・ワイン(マデイラワインに似てるそうです)が最も重要な品となり、

19世紀には絹やコチニール(虫からとる深紅の染料)、バナナ、タバコが経済を支え、

現在は観光業がその主役となっています。

 

ガイドさんによると「若者のほとんどが観光業へ就職を希望している」そう。

一方でその他の産業を支える人材が少ないとのこと。

 

 

その他にもスペインの金塊輸送船を探していた英国のネルソン提督のお話や、

ナポレオン戦争中の通商破棄からスペインの関税の歴史、

スペイン市民戦争を起こしたサンフランシスコ・フランコのお話など、

 

ネタは沢山ありましたが、調べ出すと大変なことになるので…

このあたりで島の歴史紹介は終わりにしますw

 

 

さて、私たちが上陸したテネリフェは火山活動によってできた島で、海底からの高さは7500m。

世界で三番目に高い火山島です。

面積は2,036K㎡、東京都とほぼ同じ大きさです。

 

島内には2つの世界遺産(一つは前述のラ・ラグーナ、もう一つは後述のテイデ山)と、

標高2,000m、広さ18900haの火山地形が広がるテイデ国立公園があり、

島の中心にはスペイン最高峰のテイデ山(3,718m/富士山とほぼ同じ高さ)がそびえ、

島の約半分が保護地区に指定される自然豊かな島です。

 

東京都の中に、海と山、歴史ある古い町並みや避暑地であるモダンなビーチリゾートもあると思うと…

魅力的な多様性のある島だなぁと思います。

 

▼港からの風景

 

▼結構近代的な街並みです

 

▼島内は高速道路でつながり便利そうです

 

テイデへ向かう途中、イケメン現地ガイドさんが

「美味しいコーヒーがあるんだ。寄り道しないかい?」

ってことで、とあるカフェに連れて行ってくれました。

 

彼は仕事の前に必ずここに来るそうです。

・・・今日飲み忘れたから、寄り道したんじゃ。

なんてツアー参加者の方と笑い話をしながらカフェへ。

 

▼カフェ「EL CEDRO」

 

▼店内

 

▼いっつも思うけど海外のケーキってすっごい色してますよね・・・

 

で、こちらがお目当てのコーヒーなのですが…

 

めちゃうまーーーー!!!

 

こちらは「バラキート」というテネリフェだけにあるコーヒーだそうです。

お好みで(っていっても現地の人はほぼ入れてた) レモンの皮が浸かったリキュール(コーヒーの上に写っているやつ)を入れます。

 

何もいれずにそのまま一口。

飽きたところで、リキュール追加。

どっちも美味しかったです。

 

 

レシピを聞いてメモしたのですが、メモがどっかいってしまった・・・。

たしか、コンデンスミルクとシナモン、珈琲、牛乳などが入っていたはず!

 

これは本当においしかった。

テネリフェに行かれる方にはぜひとも飲んでいただきたい一品です。

 

 

コーヒー休憩の後は、一路テイデ国立公園を目指します。

この途中でイケメンガイドさんが一番最初に書いた説明を色々としてくれました。

 

情報量が多いから一生懸命メモをとってたら、車に酔ったよね~(-"-;A

 

国立公園に入ってからは、カナリア諸島の植物についても色々と説明してくれていましたが…

記憶に残っていない!!

メモも残っていない!!

(多分酔っててそれどころじゃなかった)

 

▼テイデ国立公園の展望台(解説板)

 

▼テイデ国立公園の展望台より

 

この写真、左手前は国立公園の森林。

中央奥がテイデ山。

右側が街から海にかけての風景なのですが。。。

風が強い日はサハラ砂漠の砂が飛んでくるそうで、海がもやっとしか見えません。

 

街の中にいたら、結構砂を吸っているんじゃ( ゚∀゚; )

…と思いました。

 

ここからさらに車はテイデ山を目指します。

 

▼徐々に緑がなくなってきて…

 

▼砂地が増えて・・・

 

▼火山地帯へ

 

▼テイデ山の地層

 

途中で車を下してもらって岩石を観察。

これも説明してもらったけど・・・歴史じゃないから忘れました(灬ºωº灬)エヘ

 

 

この時にとった写真↓。

奥のほうに人がいるのですが…

そんなに離れている感じはしないのに、人が小さいから結構距離があるんですよね。

岩と砂と空しかないから、遠近感がおかしくなる場所でした。

 

 

で、車窓をからずっと外をみていて…

外を歩いてみて・・・

思ったんですよ。

 

FF15を丁度プレイしてたし。

 

「ここ、ラバティオ火山じゃないかー!!」って。

 

FF15をプレイしていない夫にはこの感動が伝わらなかったのが、残念で仕方ない。

 

 

なお、イケメンガイドさんによると…

 

 「現在噴火しそうな火山はカナリア諸島に15あるけど、このテイデ山はそのうちの1つなんだよね。

テネリフェ島それ自体が地球で第三位の規模を持つ火山なんだ。

 

しかも歴史的に噴火を繰り返していて、人口密集地も近いから、

国際火山学地球内部化学会によって、テイデ山は将来起こりうる自然災害に備えるための緊密な研究が要請される特定16火山(Decade Volcanoes) のひとつに指定されているんだよ。

 

今日噴火してもおかしくないんだよね~。

 

っていってました。

 

・・・それは困る( ̄□ ̄;)

 

テイデ山の山頂へはロープウェイでのぼり、最後は徒歩だそうです。

私たちは山頂まではいかず、ロープウェイの近くにある国営ホテルまでいき、ランチと観光タイムをとりました。

 

▼右端中央がロープウェイの小屋

そこからよーーーく見ると山頂へつなががるロープウェイがあります。

 

テイデ山を望む奇石のある展望台で下車。

ちょっとお散歩してから、ホテルへ向かいます。

 

▼テイデ山(解説板)

 

▼展望台

 

この時、夫はちょっと体調を崩していたしので、一人でウロウロ。

とりあえず(足の指を骨折してたけど)根性でここを登ってみる。

だって一生に一回しかこないだろうし・・・(´ε`;)

 

 

途中から石段がなくなって、帰れるか不安になり…。

たいして登ってないけど、ヨチヨチ下山w

 

途中で撮影した写真ですが、中央左寄りにある建物がホテル。

そこからこの展望台までの道は、ずらーーーっと車が止まっています。

 

 

岩山を登るので必死だったのですが、岩山の右側にはテイデ山がありました。

降りてから気づきましたw

 

 

散策後、ホテルのレストランでテネリフェの名物をいただきます。

メニューは「うさぎとジャガイモ」。

山の中のメニュー感(´∀`)

 

▼ホテル入口

 

▼内装もかわいかったです

 

▼前菜

 

▼メインのうさぎ

夫は美味しいと言っていましたが・・・

そもそも野性味あふれる味が苦手な私にはちょっと厳しかったデス。

 

▼ジャガイモ

カナリア諸島の有名な料理の一つ。

ミニジャガイモに塩やモホソースをシンプルに付けたもの。

これは美味しかったです!!

うさぎを食べずに、こればっかり食べてましたw

 

食後はホテルのショップでお買い物。

 

テネリフェのお土産

・火山石で作られたアクセサリー

・バナナ

が有名だそうです。

 

添乗員さんの船内新聞のお土産紹介欄には

 

 『「いやというほどバナナ」

 バナナを揚げた料理などもあるので食べてみましょう』

 

と記述があるくらい、バナナ押しでしたw

 

 

テイデ山を堪能したら、街へ戻ります。

夕方は結構渋滞で時間が押したため、街中で下車するのはあきらめて港へ。

 

 

港に到着した夫 「あと30分ある!」

 

はい。ですよね。

釣りですよねw

 

ということで船の近くの港で釣り。

 

 

当たりはあるものの、魚があがることはなく。

時間終了~。

 

がっくりきている夫を連れて、帰船。

 

最後に(主に釣りで)力を振り絞ったせいか・・・

夫の体調が悪化したので夕飯は昨日に引き続き有料のアジアンレストランへ。

 

やっぱりお米は胃にやさしい。

 

夜はしっかり休んで、翌日に備えます。

 

<つづく>