1月1日 【マデイラ島・フンシャル】
いやー、昨日の花火は本当によかったね。
と思い返しながら起床。
カーテンを開けて、昨日の美しかった島を・・・
見たら、なんだか普通でしかもお天気はどんより。
ちょっと魔法からさめたような気分になりましたw
さて、気を取り直して。
今日はマデイラ島へ上陸します。
マデイラ諸島は北大西洋上のマカロネシアに位置するポルトガル領の諸島です。
諸島内で一番大きな島が「マデイラ島」。
大きさは奄美大島とほぼ同じです。
マデイラはポルトガル語で「木」を意味します。
その名の通り木々に覆われ、世界遺産であるラウリシルヴァ(照葉樹林原生林)に代表される豊かな自然が残る場所です。
年間平均気温が20℃前後と温暖な気候で、
南国情緒あふれるマデイラ島は別名、大西洋の真珠と呼ばれています。
なんて解説を読んでたから、
「やっほぃ、南国だ~!」と思ってコートを持たずに上陸!
(セーターは着用!)
そしたら、結構寒くて((((;゚Д゚))))
どれくらい寒かったって?
犬がこうやって丸まってしまうくらいですよ。
船が到着したフンシャルは、マデイラ島の首都。
フェンネル(ウイキョウ)が豊富に生息していることから「フンシャル」と名付けられました。
ここはサッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド氏の出身地としても有名です。
ツアー参加者の方の中には
「サッカー好きの孫にロナウドグッズを買ってきてってお願いされた」
と言って、美術館(資料館?)に行かれる方もいらっしゃいました。
▼下船口にてロナウドがお出迎え
港からフンシャルまでは徒歩20分程。
私たちは事前にツアーを申し込んでいたので、バスに乗って港を出発します。
最初に向かったのはフンシャル郊外の町・モンテ。
標高2000フィートのところにある町で・・・寒かったです。
ここには15世紀末に建てられた「聖母教会」があります。
内部にはオーストリア(オーストリア=ハンガリー帝国)最後の皇帝・カール1世のお墓があります。
カール1世については、そんなに詳しくなかったので…
帰国してから調べてみました↓
1914年(大正3年)のサラエボ事件。
第一次世界大戦が開戦したきっかけとして、歴史の授業で習ったことと思います。
バルカン半島の都市・サラエボで、
オーストリアの帝位継承者(皇太子)であるフランツ・フェルディナント夫妻が、
セルビアの青年により暗殺されました。
これにより、フランツ・フェルディナントの甥であるカール1世が帝位継承順位1位となります。
詳細は省きますが、彼ら二人とも帝位継承者からは比較的遠い存在でした。
特に幼いころのカールはお鉢がまわってくるとは思わなかった。
それが色々偶然が重なり、皇太子になり、さらに・・・
第一次世界大戦中に皇位を継ぐことになります。
1919年に第一次世界大戦は終戦。
降伏後、カール1世は国事不関与は認めるも、
王権神授説にもとづき国王退位は明確に否定します。
しかし色々あって、国王として再び迎えられることはなく、
1921年、結局カール1世はマデイラ島へ流されることになりました。
マデイラ島へ来たカール1世家族は、リッツホテルへ滞在。
翌年、モンテへ移り、そこで亡くなります。
36歳の若さでした。
財産も没収されており、妻・ツィタの日記によると、このころには非常に貧しい状況だったといいます。
カールの死後は長男オットーがその立場を継ぎます。
1961年に帝位請求権の放棄を宣言するまでは、父カールと同様の態度を取ったそうです。
またカールの妻・ツィタは1982年、国外追放以来63年ぶりにオーストリアへの入国をはたし、1989年、96歳で亡くなりました。
カールの心臓はツィタの心臓と一緒にあるそうです。
しかし心臓以外はまだ帰国を果たせていません。
▼聖母教会
▼教会入口のタイル
歴史的な価値のあるものだそうです。
説明してもらったけど忘れたので、キャプションの写真も一緒にUPしておきます。
▼教会内部
▼カール1世の棺
▼祭壇
▼教会入口部分
私と夫との温度差を感じて頂ける一枚です。
(もはや解説も聞いていない夫w)
▼教会横のカール1世の像
▼聖母教会横の広場
この島では絵になる犬と猫に出会うことが多かったです
さて、このモンテの名物といえば「ドボガン」です。
ドボガンとは、急な坂道(アスファルト)を、おじさんが操る不安感の残る木製そりでドビューンと下るというもの。
もちろんブレーキはありません。
操作する人の技術により、スピード調整されます。
お正月でお休みでしたが、営業していればぜひ乗ってみたかった。
▼壁に立てかけられているのが、ドボガン(木製そり)です
続いて訪れたのは「ボタニカルガーデン」。
植物園です。
マデイラは自然豊かな島であり、気候が温暖なこともり、世界各地の植物が持ち込まれ自生しているそうです。
歴史は好きだけど、理科系は不得手なもので・・・。
ガイドさんのお話を聞きながら、「へーー、ほぉーー」と言っていた私ですが、内容は全て忘れてしまいましたorz
▼ボタニカルガーデンの案内板
▼ボタニカルガーデンの中
この植物園で一番の思い出は・・・ニャンコ。
空気をよめるニャンコがいたんですよ。
もはや植物そっちのけで、猫の撮影会を開始w
▼ふいっと現れて・・・
▼ポーズをとる
▼人に囲まれてもポーズ継続w
植物園を後にしたら、さらにバスにのって移動。
バナナ畑を横目に、バスは坂道をのぼっていきます。
到着したのは「ジラン岬」。
ジラン岬は580mの高さがあり、ヨーロッパで一番高く、世界でも二番目に高い岬です。
展望台がありますが、その足元はシースルーor鉄格子。
高所恐怖症の私は、下をみたらア・・・アウトでした。
展望台のすぐ近くには軽食をとれるところと、お土産物屋さんがあります。
寒くてたまらんので、岬をさっさと後にして出発時間まで店内で過ごします。
その後フンシャル市内でバスを下ろして貰います。
夫「釣りをしたい。」
私「散策したい。」
・・・。
「お土産物は?」「買いたい!」
ということで、ナティビティー(クリスマスに飾るキリストの生誕の様子を再現したもの)がまだいっぱいあり、陽気な音楽のかかる町中を歩きます。
▼ナティビティー
▼フンシャル市内
マデイラの名産品は
・マデイラワイン
・コルク製品
・バナナ(ポルトガルにのみ出荷)
ポルトガルの民芸品もおいているので、お買い物は楽しい街でした。
釣り釣りうるさい夫に
「カテドラルだけ~。お願い、カテドラルだけ~~。」
と懇願し、移動。
フンシャル市内の見どころの一つ、カテドラル(大聖堂)。
1514年に建てられた、マヌエル様式のカテドラルでポルトガルが海外に建設した最初のものです。
▼カテドラル
▼カテドラルの時計台
ここからは夫タイム。
海岸沿いを歩きます。
海側へ出て、船がみえるヨットハーバーへ。
風はビュービュー吹いてますが、カテドラルにも付き合ってもらったし、気合で我慢。
乗船時間もあるし、釣れないので、船に向かって移動を開始。
港の近くになにやら城塞みたいな場所(風はビュービュー)を発見。
入口にはまたもや猫。
夫「こんなところで釣れるわけがない。・・・けど、竿を出してる絵が欲しい!」
そこでもう一度竿を出すも・・・。
夫「つれへ―ーーーん!わかってたけど、つれへーーーん!!」
嘆く夫を横に、せっかくだからと城塞?のようなところを散策。
ここにも絵になる猫がいっぱい。
人になれてて、写真をとっても逃げません。
まぁまぁ、明日も島だからさ。
きっと大丈夫だよ。
明日は風が収まっているといいねぇ。
この日の夕飯はお正月なので、有料のアジアンレストランへ。
エスニック料理やお寿司が出てきました。
すっごく「機械でカパッ」って感じの握り寿司。
オアシス(カリブ海クルーズ)のジャパニーズレストラン(と名乗っていたまったく日本料理じゃないレストラン)に比べれば、美味しかったです。
・・・お寿司の写真は撮り忘れたので、
シューマイの写真をのっけときますネ(。+・`ω・´)キリッ
<つづく>